企業のクラウド移行は“じわり”と進めたほうがいいコツはステップ・バイ・ステップ(1/2 ページ)

なにごとも急進的なのはよくない。華々しく見えるけれど危険も大きい。とはいえ、いつまでも石橋をたたいているのも賢明ではない。ライバルがはるか先を行ってしまうからだ。

2015年10月19日 12時00分 公開
[Paul KorzeniowskiITmedia]
クリックして拡大 確かにロケットのように急上昇するより気球のようにゆるゆると揚がっていくほうが負担が少ない

 クラウドは簡単に導入してITサービスの提供をスピードアップする可能性を秘めている。そのため、多くの企業のビジネス計画にはクラウドが含まれている。ただし、企業にはクラウド移行計画が必要だ。ミッションクリティカルでないシステムからゆっくりと移行を進めることは、急いで大規模かつ複雑なシステムを導入するよりも理にかなっている。

 クラウドには「プライベートクラウド」「ハイブリッドクラウド」「パブリッククラウド」という選択肢がある。企業はシステムの処理を社内で行うため、プライベートクラウドを最も安心できると考えている。451 Researchのアナリストによると、クラウド関連の利用形態でプライベートクラウドプロジェクトが多くの割合を占めているという。一方、ハイブリッドクラウドでは、企業のデータセンターにおいて、サービスの一部をクラウドベンダーが運営するデータセンターに移行する必要がある。この変化にIT管理者は不安になることが多いため、企業は漸進的に移行を進める。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。