真面目でやる気があるほど失敗するプライベートクラウドの危険肝心なのは身の丈に合った計画

プライベートクラウドの構築には多大な労力が伴う。企業は、プライベートクラウドの構築に必要なリソースを確保できているかを確認しなければならない。確保できていないなら、他の手段を検討するのが賢明だ。

2016年02月23日 12時00分 公開
[Jason SparapaniTechTarget]
プライベートクラウドの導入は企業にとってベストアンサーではあるが、実現のためには多大な労力とリソースが必要だ

 多くの業界において、パブリッククラウドコンピューティングを導入する動きが2011年あたりから急速に活発化していた。パブリッククラウドの導入によって、設備投資の削減やコンピューティング機能をビジネス需要に合わせて素早く順応できることを多くの企業が評価したからだ。

 しかし、米国の銀行はそのような流れを敬遠していた。多くの銀行にとってパブリッククラウドがもたらすメリットよりセキュリティやデータの保管場所に関する規制に準拠し続けることへの懸念が大きかったからだ。

 State Streetもこのような懸念を抱いていた企業の1つだ。ボストンを拠点に世界29カ国に支社を構える金融サービスプロバイダーのState Streetは、データ保護に関する国際的規制の対象となる。そのため、同社がパブリッククラウドを導入するには、規制への準拠とクライアントデータの保護という大きな課題の対応が最優先事項となっていた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news094.jpg

「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...

news074.jpg

SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...

news161.jpg

「動画広告がディスプレイ広告超え」他、電通「2024年 日本の広告費」インターネット広告媒体費の詳細分析
国内電通グループのデジタル領域をけん引する4社は共同で「2024年 日本の広告費」のイン...