スマートフォンは、多種多様なセンサーを搭載して操作性の向上を目指している。これらセンサーのおかげで、スマートフォンはゲームや映画鑑賞以外の用途でも使えるデバイスになっている。スマートフォンのスペックシートに記載のあるセンサーについてその利用目的を紹介しよう。
スマートフォンの動きを検出し、画像表示モードを縦方向と横方向で自動で切り替えるるなどの機能を実行する。スマートフォンの本体を振ると特定のアクションを実行する機能も、加速度計やジャイロを利用している。
指先と頬を区別する。近接センサーを搭載するスマートフォンは、通話中に意図せず画面と顔が触れてしまってもアプリは誤起動しない。
有効にすると、人工衛星測量技術を使用して現在地を検出する。経路のマッピングや、紛失/盗難のときにスマートフォンを発見する機能で使用する。現在では多くのスマートフォンにGPSおよびGLONASS機能を導入している。GPSとGLONASSは別のものだが、役割は同じだ。1970年代に米国がGPS衛星を、ソ連はGLONASSをそれぞれ打ち上げた。現在ではGLONASSを商用的にGPSの代替またはGPSと併用して全体的な測位機能向上に使用している。
カメラのスペックで重要なのがレンズとイメージセンサーの有効画素だ。米国では有効画素を「メガピクセル」で表すのが最も一般的で、1メガピクセルは有効100万画素、5メガピクセルならば有効500万画素を意味する。画素数が多くなるほど解像度は高くなり、写真をトリミングして拡大してもモザイク状のブロックノイズとはならなくなる。
しかし、有効画素数が多ければ必ず質の高い写真が撮れるわけではない。一部のイメージセンサーはピクセルのサイズが大きく、より多くの光を捉えられるため、薄暗い状況でもいい写真が撮れる。ただし、そのようなイメージセンサーは物理的に大きいため、搭載しているモデルは少ない。
カメラのレンズもF値が写真の品質に影響する。スマートフォンが搭載するカメラレンズのF値は、「絞り」と呼ぶ開口部のサイズで判断する。開口部を開くほど多くの光を取り入れることができ、薄暗い状況でも撮影できるようになる。絞りは“f/絞り値”か、“F値”の後に数値を続けて表す。数値が小さくなるほど開口部の開きは大きくなる。スマートフォンのカメラの多くはF値2とF値1.9で、場合によってはF値1.7のレンズを搭載している。
手振れ補正も重要だ。スペックシートに記載している「OIS」は、光学式手振れ補正(Optical Image Stabilization)を意味し、一般的には、手振れなどの動作を打ち消し、レンズを安静に保つサスペンションシステムとして導入している。OISがない場合、スマートフォンで撮影する動画は不快に揺れ続ける地震のようになるし、静止画もブレてしまうだろう。OISの代わりとなる機能として、ソフトウェアによってイメージを補正するデジタル式手振れ補正があるが、補正処理はOISが優れている。
動画の撮影解像度もこれからのスマートフォンの購入では重要な検討項目だ。1080pまたはフルHD解像度で30fps(1秒当たりのフレーム数)というのが、現在のスマートフォンでは標準的なスペックだ。ハイエンドモデルの多くは、フルHDを60fpsで撮影できる。最新のスマートフォンでは4K動画の撮影にも対応している。
カメラのスペックシートに記載している用語では、他にも、「フォーカステクノロジー」「フォーカス速度」「カメラソフトウェアの機能」などをチェックしたい。ただし、ディスプレイと同様に、スペックシートにはベンダーが独自に名付けた類似機能を示す“マーケティング用語”も満載だ。
公衆データ回線の通信帯域、使用する公衆データ回線の規格、バッテリー容量(mAhで示す値が大きいほどいい)、充電関連技術(特にワイヤレス充電への対応)、ボディーの素材など、スマートフォンのスペックで検討すべき項目はまだまだある。
しかし、最も重要で忘れてはならないのが、スペックシートはスマートフォンの概要を知る資料に過ぎないということだ。スマートフォンを選ぶときには必ず、自分の要望を現実に即して評価し、プロが自分で作業して評価したレビューを読み、地域の大型小売店で購入候補のスマートフォンを試してから判断することを強くお勧めする。
道具はスペックが全てではない。近年のスマートフォン構成技術の進歩により、2万円のスマートフォンでほとんどのことができるようになっている。自分の要望を正しく把握していれば、何万円も節約することだってできるはずだ。
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