「Raspberry Pi」の“35ドル”仮想デスクトップ、実機テストで分かった実力とは今後の有力なVDI端末の選択肢(1/2 ページ)

「Raspberry Pi」が非常に安価なため、シンクライアントとして活用を検討する企業は少なくない。しかし、進める上で注意するべきポイントがある。

2016年07月07日 07時00分 公開
[Alastair CookeTechTarget]

Raspberry PiをVDIのシンクライアントとして使うには

「Raspberry Pi 3」(出典:Raspberry Pi Foundationのブログ)《クリックで拡大》

 Citrix Systemsは2016年5月に開催した年次カンファレンス「Citrix Synergy 2016」で、超小型コンピュータ「Raspberry Pi」の新モデル「Raspberry Pi 3」(RPi3)をベースとした独自のシンクライアントの開発を発表した。企業のIT部門は、今後こうしたデバイスが社内で一般的な存在となる可能性に備えるべきタイミングに来ているのかもしれない。

 Raspberry Piは、BroadcomのSoC(System on Chip)を搭載する小型のシングルボードコンピュータだ。通常、教育機関が低コストのデバイスとして使用する。だが1台わずか35ドルからという価格の低さから、他にもさまざまな利用場面が考案されている。仮想デスクトップインフラ(VDI)のシンクライアントとしての利用も、当然ながら、そのうちの1つだ。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...