2.16GHzの帯域幅に注目すべき──IEEE 802.11adが“Wave 2”より期待できる理由60GHzのエリア制約は問題にならない

もう1つの無線LANの標準であるIEEE 802.11adは、さらなる柔軟性と可能性をもたらすだろう。だが問題もある。

2016年09月19日 07時00分 公開
[Craig MathiasTechTarget]
チップセットベンダーのWilocityが2013年に日本でデモ展示したIEEE 802.11ad対応ドッキングステーション

 「IEEE 802.11ac Wave 2」が世間の関心を一身に集めているが、IEEE 802.11には注目すべきもう1つの規格がある。

 IEEE 802.11ac Wave 2が無線LANテクノロジーのメインストリームとなり、今後10年間またはそれ以上にわたって業界をけん引するのは間違いない。そのメリットは明瞭かつ多大だ。特にビームフォーミング、マルチユーザーMIMO、強化したスループットについては、そう断言できるだろう。ビームフォーミングは速度と到達範囲のパフォーマンスを向上し、マルチユーザーMIMOは容量を向上し、強化したスループットは6.9Gbpsを超える。少なくとも、仕様ではそのように規定している。

 ただし、IEEE 802.11adも注目に値する標準だ。もう1つのギガビット無線LAN仕様で、仕様で定義する4つの各チャネルで最大6.75Gbps以上のスループットを提供できる。だが、IEEE 802.11adには幾つかの問題点がある。

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