危ない“IEEE802.11ac Wave 2”セールストークの見分け方現実はもっと微妙で複雑(1/2 ページ)

高速無線LANに多くのユーザーが注目しているが、一部の関係者は「Wave 2の宣伝をうのみにしてはいけない」と警告する。宣伝が与えるイメージと実際に使った性能はこれまでもけっこう違っていたはずだ。

2016年07月05日 12時00分 公開
[Lee BadmanTechTarget]

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2016年7月からIEEE802.11ac Wave 2対応製品が各ベンダーから登場した。画像はCisco Systemsの「Cisco Aironet 1850」

 無線LANは今や有線LANに相当するまでに高性能になったが、その高性能について誤解しているユーザーも増えている。これはIEEE802.11acの第2世代「Wave 2」の登場でより一層顕著になるだろう。無線LANユーザーに対して、スループットの増大と機能強化を訴求するベンダーやVAR(付加価値再販業者)が誘惑の手を伸ばしてくるはずだ。

 無線LANを販売するベンダーに導入する企業、そして利用するユーザーのそれぞれで“Wave2”への期待は高まっているが、ベンダーのセールストークを全て信じることはできない。無線LANが一般ユーザーに普及して15年ほどたつが、現れては消える波のように、次世代高速無線通信の到来は関係者の期待を幾度も盛り上げてきた。

 今の無線LAN新規格が起こしている盛り上がりに水を差すつもりはないが、現実を把握することも重要だ。これから紹介する「本当の話」を期待に盛り上がる関係者もどうか受け入れてほしい。

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