無線LAN規格「11ac Wave 2」編──acが2.4GHz帯を捨てて得たもの大原雄介の「最新ネットワークキーワード」【第4回】(1/2 ページ)

この連載は「いきなりIT部門に転属したら用語が全然分からん!」という担当者を救済するネットワーク入門企画だ。今回は無線LAN規格「IEEE 802.11」シリーズ全般を解説する。

2016年08月04日 09時00分 公開
[大原雄介]

 今では「無線LANがない!」というオフィスもだいぶ減ってきた。フリーアドレス式のレイアウトも増えてきたし、打ち合わせでノートPCを持って会議室に集まる風景も当たり前になった。モバイルOSを導入したスマートフォンやタブレットを使う企業も増えている。

 こうした業務で使うクライアントPCやデバイスの変化、特にモバイルデバイスの業務利用が増えることを考えると、やはりこれからの企業に無線LANは必須だ。最近のオフィスなら無線LANアクセスポイントを設置しているはずだ。大きめの部屋ならば、複数の無線LANアクセスポイントを使っているだろう。

 無線LANを指す名称として多くの人が使ってる「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceという業界団体が制定した通称で、規格の名前は「IEEE 802.11xx」だ。これは幾つかのバージョンを経て進化している。最新無線LAN規格の特徴とその意味を知るには、まず、これまでに登場した規格についても把握しておきたい。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...