IBMクラウドがAWSとAzureに対抗するための“2つのチャレンジ”とは課題はマーケティングとWebサービス(1/2 ページ)

IBMはクラウドコンピューティング計画を順調に進めているようだが、個別業務部門への訴求という点では前途多難なようだ。

2016年11月04日 12時00分 公開
[Tom NolleTechTarget]
Bluemix(出典:日本IBM)《クリックで拡大》

 クラウドコンピューティングの将来予測においては、IBMという名前が必ずしも最初に思い浮かぶわけではない。広範な市場認知をめぐる戦いでは、IBMは「Amazon Web Services」(AWS)と「Microsoft Azure」(Azure)に後れを取っている。だがクラウドコンピューティングが進化する中、IBMが重要なプレーヤー、あるいは最強のプレーヤーになる展開もあり得る。とはいえIBMのクラウド戦略を見る限り、克服すべき問題や弱点がまだ残されている。

 企業向けコンピューティング市場をリードするIBMにとって、パブリッククラウドサービスは同社の収益を左右する可能性がある。クラウドがオンプレミスに取って代わることになれば、IBMのハードウェアの売り上げが減少するだろう。だがクラウドによってアプリケーションの開発手法が一変すれば、IBMはパブリッククラウドの販売や、データセンター技術を活用してこれらのサービスをハイブリッド化することによって利益を得ることができる。この展開は、ここ数年、売り上げ減少に悩むIBMにとって新たな収益機会につながる可能性がある。

クラウド ナビ


IBMのクラウド戦略とは

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news125.jpg

D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...

news088.png

企業のSNS活用実態 最も使われているのはX? Instagram?
企業はSNSをどのように活用しているのか。調査PRサービスを提供するPRIZMAが、最も使われ...

news055.jpg

日本のモバイルアプリトレンド2025 クロスデバイス戦略とMMMの重要性とは?
急速に進化するモバイルアプリ市場においてAIと機械学習の活用が本格化し、マーケティン...