ほろ苦い経験から学ぶ、クラウド “ベンダーロックイン”回避策常に出口戦略を用意すべし

OracleやIBMやMicrosoftには、ベンダーロックインへの懸念を生み出した歴史がある。現在同様の懸念はAWSにも存在する。ユーザー企業は苦い歴史を繰り返さないようにしなければならない。

2016年12月22日 12時00分 公開
[David LinthicumTechTarget]

 企業のIT意思決定者の大半は、ベンダーロックインに陥るとパブリッククラウドのビジネス価値を最大限に引き出せないと考えている。アプリケーションをパブリッククラウドへ移行したがらないIT責任者が多いのは、1社のクラウドに依存すれば柔軟性が損なわれるとの懸念があるからだ。

 実際、Amazon Web Services(Amazon)のようなパブリッククラウド事業者による圧倒的な市場占有は業界にとってマイナスだと指摘する研究結果も幾つかある。Amazonによるロックインを警戒するIT管理者は、「Amazon Web Services」(AWS)の「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)や「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)といった汎用サービスは利用しても、データベースやアプリケーション開発環境など特定用途のサービスを避ける傾向にある。先々、そうしたサービスのあらゆる側面をクラウドが支配し、柔軟性を制限することへの懸念からだ。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...