「Microsoft 365」がコラボ機能を強化、就業時間外のメール送信にダメ出しもWorkplace Analyticsとは

Microsoftは2018年7月、クラウドスイート「Microsoft 365」の新たな進化を発表した。「Microsoft Teams」の無料版やホワイトボードアプリなど、チームに効率的なコラボレーションを促す機能を多く含む。

2018年08月02日 05時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]
Computer Weekly

 Microsoftは2018年7月中旬、ワールドワイドパートナーカンファレンスの開催に先立ち、オフィススイートの「Office 365」、クライアントOSの「Windows 10」、セキュリティ対策スイートの「Enterprise Mobility + Security」を組み合わせたクラウドスイート「Microsoft 365」の新しいイノベーションを発表した。その中には、企業向けチャットサービス「Microsoft Teams」の無料版や新しいインタラクティブホワイトボードアプリケーションに加え、より効果的な社内コミュニケーションに向けた一連の分析機能や、ベストプラクティスを組み込んだツールが含まれる。

Workplace Analytics(出典:日本マイクロソフト) Workplace Analytics(出典:日本マイクロソフト)《クリックで拡大》

 「Teamsの無料版は、最大300ユーザーをサポートし、無制限のチャットメッセージおよび検索機能を提供し、1対1、グループ、チーム全体でのオンライン音声/ビデオ通話が可能だ」。Microsoftのコーポレートバイスプレジデントを務めるロン・マーケジッチ氏は、Microsoft 365の公式ブログでそう述べている。

 同氏によると、さらに無料版は、チームでのファイル共有用に10GBのストレージを、個人用としてユーザー当たり2GBのストレージを提供する。

 Microsoftは、Microsoft 365におけるOffice 365の活用を推進しており、「Office Online」アプリ(「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」のWebアプリ)をTeamsの中で使用することも可能だ。

 マーケジッチ氏によると、181市場のうち20万社以上の企業が、コラボレーションや業務の処理にTeamsを利用しているという。

 またマーケジッチ氏は、Microsoft 365(具体的には、Teams、企業向け動画共有サービスの「Microsoft Stream」、企業向けソーシャルネットワーキングサービスの「Microsoft Yammer」)のユーザー企業であれば、従業員がライブイベント(実況動画の配信)およびオンデマンドイベント(保存された実況動画のオンデマンド配信)を容易にセットアップし、実行できるようになることも明らかにした。リアルタイムイベントでは、参加者は高精細動画を見ながら、コメント投稿によってコミュニケーションができる。

AIベースのサービス

 Microsoftによると、オンデマンドイベントをより活用しやすくするために、人工知能(AI)技術を活用している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年1月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news041.jpg

「非常時にピザ1枚無料」のデータがドミノ・ピザのマーケティングに生む好循環とは? CMOに聞く
2024年10月にDomino'sのチーフブランドオフィサーからエグゼクティブバイスプレジデント...

news054.jpg

AI搭載は「もう売りにならない」──「Marketing Dive」2025年予測【前編】
広告費が世界で1兆ドルを超える中、マーケターは多くの課題に直面している。不透明な規制...