主要IaaSベンダーはある種のマルチクラウドに対応するサービスを提供しているが、顧客が望むシームレスな移植性を実現するためにやらなければならないことは残っている。
大手IaaS(Infrastructure as a Service)ベンダーは、伝統的に自社のプラットフォームと他のパブリッククラウドとの間で、ワークロードの移行を容易にするための相互運用性の標準を策定してこなかった。だがマルチクラウドモデルに対する企業の関心が高まるにつれ、こうした姿勢を見直しているベンダーもある。
Amazon Web Services(AWS)、Microsoft、Googleなどの大手ベンダーには幾つかの大きな違いがあるものの、マルチクラウドのサポートについては多くの共通点を持っている。まず、どのベンダーも主にサービスまたはAPIドリブンということだ。これにより、ユーザーはAWS、Google、Microsoftの各クラウドテクノロジーのサービスやAPIを組み合わせ、アプリケーションを構築、実行できる。一般的にクラウドベンダーが自社のサービスをAPI経由で公開している場合、ベンダーのプラットフォームでアプリケーションがホストされていなくても、ユーザーや他のベンダーはAPIを使ってそのサービスにアクセスできる。
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