不正を検知する仕組みがあるという点が重要
「仮想デスクトップの電子透かし」は何の役に立つのか?
IT担当者は仮想デスクトップに透かしを追加できる。その結果、悪意を持った内部関係者に機微な情報をばらまくのを思いとどまらせ、全てのユーザーに各自の行動の重大さを気付かせることができる。
内部関係者が知的財産を盗み出したり、ユーザーが不注意に機密情報を漏らしたりすることを懸念しているIT担当者は、電子透かしを検討してみてはどうだろう。ユーザーの仮想デスクトップに電子透かしを追加することで、データ漏えいの出どころを突き止められる。そうすればさらなる詳細情報の漏えいを防げるだろ。
ただし、電子透かしを追加しても、デスクトップのセキュリティが確保されるわけでも、セキュリティ違反を防げるわけでもないことに注意が必要だ。むしろ、仮想デスクトップの管理部門は、もっと幅広いセキュリティ戦略の一環として電子透かしを使うべきだ。
電子透かしとは
透かしによって、各仮想デスクトップイメージにIDを追加する。このIDは、ユーザーのログイン名、クライアント端末のIPアドレス、接続時刻など、現在のセッションに関する情報を提供する。
場合によっては、透かしに会社のロゴなどの画像を含めることもある。デスクトップに追加された透かしは半透明で表示され、本来のコンテンツを変えたり、ユーザーがデスクトップやアプリケーションを操作したりする能力に影響を与えることはない。これは、テキストに影響を与えずにPDFファイルに透かしを埋め込む手法に似ている。
ユーザーが仮想デスクトップイメージのスクリーンショットを取ったり、写真を撮影したりして、未承認の個人に提供した場合に、仮想デスクトップの透かしがそのユーザーを特定するために役立つ。そのユーザーに悪意があるか、単なる不注意かは関係ない。透かしは見え透いたやり方だが、自身の行動がIT部門に監視されており、その行動が深刻な結果を招きかねないことをユーザーに気付かせる役割を果たす。
電子透かしの作成方法
IT部門が透かしを作成する方法は、仮想デスクトップ製品ごとに若干異なる。例えば、Citrix Systemsは最近、同社の「Citrix Virtual Apps」と「Citrix Virtual Desktops」に「In-session Watermark」コンポーネントを追加している。この新機能は、デスクトップイメージがエンドポイントに送信される前に、画像描画をする「HDXエンジン」内で、つまりサーバ側でデスクトップイメージに透かしを挿入する。この方法は「ユーザーモード」で透かしを追加するよりもリスクが少ない。ユーザーは透かしのないデスクトップイメージをキャプチャーできなくなる。
VMwareを管理する部門では「Desktop Watermark」を使って電子透かしを作成できる。Desktop Watermarkは物理デスクトップと仮想デスクトップの両方に透かしを追加するネイティブなWindowsアプリケーションだ。仮想デスクトップの導入時に、ユーザー情報とデバイス情報の管理するシステム変数によって、マスターとなるデスクトップのテンプレートに透かしを導入する。実際の透かしの情報は、デスクトップからクライアントデバイスにストリーミングされるときに描画される。
どちらの製品でも、管理者は不透明度、フォント、画面上の位置など、透かしの特徴を設定できる。例えば、In-session Watermarkは、1つのデスクトップで透かしの複数のインスタンスに透かしを入れられる。Desktop Watermarkは、表示と非表示の両方の透かしをサポートする。そのため、スクリーンショットから読み取る場合は特殊なツールが必要になる。
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