「テープ」がデータ爆発時代のバックアップに役立つのはなぜか数十年使われ続ける理由

自社のデータ保管、保護に四苦八苦していないだろうか。データ量が増え続ける今、磁気テープストレージが賢明かつコスト効率の高い手段になる可能性がある。

2019年02月19日 05時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]
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 ここ数年で、磁気テープストレージは古いテクノロジーだと考えられるようになった。磁気テープストレージに特有の厄介な制約事項を容易に取り除くことができる、データ保護やクラウドバックアップなどの新しいテクノロジーが登場しているためだ。これは驚くようなことではない。

 だが、だからといって磁気テープストレージが全く利用されなくなるわけではない

 昨今、企業は前例のない勢いでデータを生み出し、当然その結果として、企業が保管すべきデータが急増している。ビッグデータ時代におけるこうした事態は、ストレージリソースへの負担を増やし、大きな問題の一つになっている。大量のデータをオンプレミスに保管する企業は、必要な容量の確保に苦慮している。大半のデータをパブリッククラウドで保管している企業は、データの増加によってストレージコストが増える一方だ。

バックアップシステムへの影響

 データ量の急増によるこの問題は、バックアップシステムにも影響する。ディスクベースのバックアップシステムは容量の限界に近づく。ストレージの使用率が高まりその分コストが高騰する。もちろん、重複排除など不要なデータを削減する手法を用いてストレージの使用率を一時的に落とすことは可能だが、最終的にはデータ量の急増に対処できるだけの環境を用意しなければならないのは間違いない。

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