仮想デスクトップ最適化のベストプラクティス【前編】
仮想デスクトップを低コストで快適にする「最適化」のすすめ
仮想デスクトップの最適化によって、企業はどのようなメリットが得られるのか。簡潔にまとめた。
仮想デスクトップを最適化すれば、デスクトップ環境のパフォーマンスとストレージの効率性を向上させられる。本稿では仮想デスクトップを最適化する利点と、そのためのツールを紹介する。
OSが備える余分な機能を削除したり変更したりすることで、仮想デスクトップを最適化できる。例えばOSが定期的に実施するメンテナンスの動作や、バックグラウンドで実行する「Windowsサービス」(旧「NTサービス」)、デフォルトで実装しているアプリケーションなどが最適化の対象になる。
Webサイト「xenappblog.com」が開催したオンラインイベントで、仮想デスクトップの最適化に関するベストプラクティスが紹介された。同オンラインセミナーに参加した保険会社Assicurazioni Generaliの上級システムエンジニア、デニス・スパン氏は「Microsoftは、さまざまなユースケースで利用できるようにOSを構成しているため、個別のケースでは最適とはいえない場合もある」と語る。
仮想デスクトップ最適化の利点
ユーザー企業は必ずしも仮想デスクトップを最適化する必要はないが、実際に最適化した場合の利点はさまざまだ。サーバ側では、個別の仮想デスクトップが必要とするメモリ容量を削減し、コストの大幅な削減を実現する。1台の仮想マシン(VM)でより多くのユーザーに仮想デスクトップイメージを配布できるようになる。そのため「ホスト(物理サーバ)の数が多く、かつホスト当たりのVM数が多い場合は、コスト削減額が大きくなる」とスパン氏は説明する。
仮想デスクトップを構成するためのハードウェアのコンポーネントを減らすことができれば、メモリやIOPS(1秒当たりの入出力回数)といった性能向上のためのリソースも少なくなり、インフラコストを削減できる。
レイテンシ(遅延)とログオン時間を短縮すれば、仮想デスクトップの価値をさらに高めることが可能だ。ウイルスチェックや自動更新などのタスクを無効にすると、リソース消費が減りログオン時間が短縮されるため、仮想デスクトップ全体のパフォーマンスが向上する可能性がある。
仮想デスクトップの最適化には幾つかのリスクが伴う。設定を誤って変更すると、最適化の設定全体が崩壊する可能性がある。「最適化のプログラムに変更を加えることで何かが壊れてしまった場合、問題のトラブルシューティングが非常に困難になる」(スパン氏)
ウイルスチェック、パッチ適用など、仮想デスクトップの管理/運用に関する一般的なタスクを一括管理し、営業時間外にこうしたリソース消費の激しいタスクを実行すれば、リソース消費を最小限に抑えることが可能だ。
後編では、仮想デスクトップの最適化に役立つ具体的なツールを紹介する。
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仮想デスクトップ最適化のベストプラクティス
適切なコストで、エンドユーザーにとって快適な仮想デスクトップを提供するために、企業が取り得る手段が仮想デスクトップの最適化だ。どのようなメリットがあり、どのような支援ツールがあるのかを解説する。
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