マルチクラウド環境のデータ連携を考える
クラウドから別のクラウドへのデータ移行を容易にする手段10選
複数のクラウドを利用するマルチクラウド環境では、データの移行が複雑になる。クラウド同士のデータ移行に利用できる10個の製品/サービスと、その特徴を解説する。
ストレージをクラウドに移行するツールは増えつつある。マルチクラウド環境でデータを移行する場合、クラウド同士でデータを移行するツールなど、より包括的なサービスが必要になることもある。
CloudEndure
ユーザー企業のマルチクラウドへの移行を支援する手段に、CloudEndureの同名ツールがある。このツールはSaaS(Software as a Service)で、ストレージなどのリソースの移行に伴う複雑さやリスクの低減を目的としている。オンプレミスの物理環境や仮想環境、クラウドの各環境間でのデータ移行を自動化し、同時に保存時と移動中のデータを保護するエンタープライズレベルのセキュリティも提供する。
Multicloud Portfolio
Cisco Systemsの「Multicloud Portfolio」は、マルチクラウド環境を管理しながら、データガバナンスを維持するための製品群だ。上記のCloudEndureは、Multicloud Portfolioの一部としても提供されている。
UnitedLayerのクラウド移行サービス
UnitedLayerのクラウド移行サービスは、企業のアプリケーション、データ、インフラを、オンプレミスからクラウドへ移行させる。プライベートクラウドとパブリッククラウド間の移行も可能だ。
ZConverter Cloud Migration SaaS
ZConverterの「ZConverter Cloud Migration SaaS」は、オンプレミス環境からクラウドへの移行だけでなく、クラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」「Apache CloudStack」で構築したプライベートクラウド、Microsoftの「Microsoft Azure」、Amazon Web Services(AWS)のようなパブリッククラウドなど、任意のクラウド間での移行をサポートする。
NooBaaのオブジェクトストレージソフトウェア
NooBaaのオブジェクトストレージソフトウェアは、AWSの「Amazon S3」、Microsoftの「Azure Blob Storage」、Googleの「Cloud Storage」など複数のオブジェクトストレージサービスにまたがったオーケストレーション(運用管理の自動化)を実現する。
Velostrata
Googleの「Velostrata」は、クラウド間で企業アプリケーションを移動させるソフトウェアと、データの格納場所を管理/自動化するソフトウェアで構成される。
Flex.io
マルチクラウドの移行に対処する場合、原則的にアプリケーションのデータソースを抽象化して、アプリケーションとストレージの橋渡しをするアプローチもある。このアプローチを採用するツールの一つがGold Prairieの「Flex.io」だ。このツールは、アプリケーションとストレージ間でのデータのやりとりを統合管理する。アプリケーションが要求をFlex.ioに送信すると、Flex.ioがその要求を適切なストレージサービスに転送後、返されるトラフィックを処理する。Flex.ioはマネージドサービスとしても、プライベートクラウドにインストールできる製品としても提供される。どちらのアプローチもマルチクラウド環境での利用ができる。
VMware Hybrid Cloud Extension
VMwareのプライベートクラウド向けサービス「VMware Hybrid Cloud Extension」は、オンプレミスのインフラとクラウドを抽象化して、単一のハイブリッドクラウドとしてアプリケーションに提示する。Flex.ioと同様、VMwareもマルチクラウドアーキテクチャを管理できるとアピールして、自社製品を売り込んでいる。
IBM Aspera
IBMはFlex.ioやVMwareとはやや異なるアプローチで、クラウド同士の移行ツールを提供している。高速データ転送ツールの「IBM Aspera」は、クラウド同士で大量のデータを移動/移行する。
マルチクラウドのコンサルティングサービス
ITチームは、マルチクラウド移行に伴う複雑さに対処するため、コンサルティングサービスの採用も検討できる。例えば、BMC Softwareはマルチクラウドのコンサルティングサービスを提供している。このサービスでは、移行の計画、既存資産の特定、クラウドのコスト予測をして、安全かつ法制度に準拠した移行の実現を助ける。
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