優れた製品の条件とは
「ネットワーク監視ツール」選びで失敗しない5つの比較ポイント
ネットワーク監視ツールが備えるべき機能として、ネットワーク機器の監視やネットワークのパフォーマンス表示などがある。ただし、これらはほんの一部にすぎない。
ネットワーク監視の代表的なチェック項目として、「デバイス監視」「パフォーマンス分析」「トラブルシューティング」「セキュリティ」などが挙げられる。一般的に1つのネットワーク監視ツールでは、こうした代表的な項目を網羅できない。企業は自社のネットワーク環境とネットワークエンジニアのスキルに応じて、複数のネットワーク監視ツールを用意して、重要な監視機能を取りそろえることになる。
ネットワーク監視ツールのチェック項目には、特に以下に挙げる項目を含める必要がある。
1.監視可能なネットワーク機器の幅広さ
複数ベンダーのネットワーク機器が自社のIT環境に存在する場合、全てのネットワーク機器を監視して「死角」を作らないようにしなければならない。ただしネットワーク機器ベンダーが提供するネットワーク監視ツールは、自社のネットワーク機器の監視に重点を置くのが一般的だ。細部まで監視できるツールと、複数のベンダーのネットワーク機器を幅広く監視できるツールとの間でバランスを取る必要がある。
2.グラフィカルユーザーインタフェースの有無
監視状態の見やすさを重視するのであれば、テキストのみのCUI(キャラクターユーザーインタフェース)よりも、グラフィックを用いたGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を採用したネットワーク監視ツールの方が適している。GUIの機能は、ネットワークのパフォーマンスとトポロジー(接続形態)を素早く見極めるのに役立つ。簡単な図やグラフで結果を表示するのが一般的だ。GUIに優れたネットワーク監視ツールを探してみてほしい。
3.監視可能なレイヤーの幅広さ
ネットワークから抽出したデータに手を加えず、そのままネットワーク管理者に結果を提示するネットワーク監視ツールが一般的だ。ネットワークエンジニアはこの生のデータから細部を理解する必要がある。重要なのは、ネットワーク監視ツールが抽出したパケットから、ネットワークの挙動がアプリケーションにどのような影響を及ぼすかを読み解くことだ。
アプリケーションレベルの情報から状況を読み解く手法もある。ネットワークにおけるトラフィックの混雑やデバイスの故障など、下位のレイヤーにおける問題を上位のアプリケーション側から把握できると、ネットワークのトラブルシューティングに役立つ。複数レイヤーの状態を把握できるネットワーク監視ツールがあれば、トラブルシューティングの時間を大幅に削減できる。
4.他のツールとの連携のしやすさ
個々のネットワーク監視ツールをサイロ化(他のツールと連携しない孤立した状態)させてはならない。ネットワーク監視に必要な機能を網羅的に構成するためには、警告を発してくれるツールとの連携や、ネットワークのデータを分析ツール用にエクスポートする機能が重要になる。
5.監視粒度の切り替えやすさ
ネットワークのトラブルシューティングは探偵の仕事に似ている。ネットワーク管理者には大局的な見方と細部の見極めの区別が必要になる。細部に目を向け、必要に応じてさらに詳しく調べることも大事だが、視野を広げ、状況に応じてネットワーク全体の動きを理解しようとすることも必要だ。優れたネットワーク監視ツールは、この2つのレベルの監視を簡単に切り替える機能を備えている。
ネットワーク監視ツールのチェック項目は、ここで紹介した項目が全てではないが、いずれも重要な項目だ。ネットワーク管理の業務が効率化できるよう、本項で紹介した項目を満たすネットワーク監視ツールを選定するように心掛けてほしい。
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