2019年07月17日 08時00分 公開
特集/連載

SAP導入事例SAP導入のベストプラクティスは「カスタマイズしない」こと

英オープン大学CIOのユールズ氏は、SAP製品の導入に際してカスタマイズしないという方針を打ち立てた。どのような問題が生じたのか。それでもカスタマイズしなかった理由とは何か。

[Cliff Saran,Computer Weekly]

 英ロンドンで開催されたSAPコミュニティー向け年次イベント「#itelli2019 Conference」でオープン大学の最高情報責任者(CIO)クリス・ユールズ氏がプレゼンテーションを行った。同大学はSAPコンサルティング企業itelligenceのサポートを受け、20年にわたって使用してきたレガシーシステムをSAPのクラウドサービスに置き換えることができたという。

Computer Weekly日本語版 7月3日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 7月3日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 オープン大学は、ITプロバイダーInfosysのリソースを利用して校内ITスタッフの手を空け、SAPのビジネス変革イニシアチブに取り組めるようにした。

 このプロジェクトの背景には、大学業務上の要因も幾つかあった。同大学は、運営方法、業務プロセス、システムを近代化する必要に迫られていた。ユールズ氏は次のように語っている。「一部の技術はサポート終了が予定され、アップグレードしなければならなかった。当校が直面する現実の恐ろしさを理事会で説き、何らかの対策を取らなければならないことへの同意を取り付けた」

 同氏は、デジタル変革がオープン大学の業務にもたらすことを大学自体が理解する必要があると考えている。「これは短距離走ではなく長距離走だ。学生に提供するものをデータ主導にしたいと考えると、新しいバックエンドが必要になる。学生が気にするのは、サーバルームのサーバの台数ではない。どのようなサービスが提供されるかだ」

SAPをカスタマイズしない

 ユールズ氏は、クラウドでホストされる新しいSAPシステム(ERPおよびCRM)に標準化することに決め、itelligenceのサポートを受けて導入することにした。「『SAP ERP』は機能する最低限の製品として提供している。例えばバニラ(訳注)SAPには、ユーザーが求める機能が実装されていないかもしれない」

訳注:改造、改変、カスタマイズなどを行っていない状態のソフトウェア。

 「これは、変革を求めるユーザーには受け入れられない場合が多い。そのため決意なしにはできないことだった。まるで牛を率いるかのように、こうした人々を説得し続ける必要があった」(ユールズ氏)

 ユールズ氏は、人材管理モジュールを求めていた人事部長との会話を例に挙げた。

続きはComputer Weekly日本語版 7月3日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー

Computer Weekly日本語版 6月19日号 5Gと健康リスク

Computer Weekly日本語版 6月5日号 GPUだけじゃないAI用プロセッサ

Computer Weekly日本語版 5月22日号 5Gの最初の5年に起こること


ITmedia マーケティング新着記事

news126.jpg

Qlik、SaaS版セルフサービスBI製品「Qlik Sense Business」を発表
Qlikの特許技術である連想インデクシング(Associative Indexing)による高度なアナリテ...

news010.jpg

日本人の1日のメールチェック時間は仕事用77分、私用53分 調査対象7カ国で最短――Adobe調査
メールの開封率およびエンゲージメント率向上のためにはまず、企業からのメールがいつ、...

news155.jpg

マーケティング4.0における新効果指標「PAR(購買行動率)」と「BAR(ブランド推奨率)」について
「マーケティング4.0」時代のカスタマージャーニー「5A」の文脈ではマーケティングの生産...