前編「枯れたはずの『ストレージ階層化』がフラッシュメモリの進化でよみがえる」では、いったんは下火になった「ストレージ階層化」の仕組みが、フラッシュメモリやストレージクラスメモリのようなストレージ技術の進化によって再び必要とされている点に触れた。ストレージシステムの動向を考える上では、企業のクラウドストレージの利用拡大も考慮に入れる必要がある。安価に導入可能なクラウドストレージの利点を生かしつつ、パフォーマンスの高いストレージシステムを使用するために、どのようにストレージ階層化を生かせばいいかを後編で説明する。
ストレージ階層化にクラウドストレージを取り入れ、効率的に運用することは容易ではない。特に問題になるのは、オンプレミスのデータセンターにある高額のストレージシステムから安価なクラウドストレージへのデータ移行を、コスト効率良くどのように実現するかという点だ。
異なるベンダーによる、異なる技術を採用した、異なる種類のストレージを含めて階層化を実現するのは簡単ではない。さらにその中にクラウドストレージが加われば、なおさらだ。こうしたストレージ階層化の環境では、一般的に「階層型ストレージ管理」(HSM)ツールを採用する。HSMは、オンプレミスシステムとクラウドストレージを接続する「クラウドストレージゲートウェイ」やソフトウェアによってストレージ機能を実装する「ソフトウェア定義ストレージ」(SDS)に採用されている。HSMツールはパブリッククラウドのストレージ用に設計されたものではなく、LAN用に設計されたものだ。
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