コンポーザブルインフラを使うべき企業、使ってはいけない企業を分ける条件「コンポーザブルインフラ」4つの疑問【後編】

サーバ、ストレージ、ネットワークなどのインフラのコンポーネントを必要に応じて構成可能にする「コンポーザブルインフラ」。これが適している用途もあれば、必要のない用途もある。

2019年12月13日 05時00分 公開
[Alastair CookeTechTarget]

 前編「『コンポーザブルインフラ』とは何か? 何をコンポーザブルにするのか?」は、コンポーザブルインフラにまつわる主要な4つの疑問のうち2つを取り上げた。後編は残る2つの疑問とその答えを示す。

目次

疑問3.コンポーザブルインフラが適している用途は?

 簡単に言えば、アプリケーションが必要とするものは何でも、コンポーザブルインフラのリソースとして組み立て可能だ。従来型のハイパーバイザーによって仮想マシンのクラスタを構成したストレージ内臓のサーバ群を必要とする場合もあれば、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)のクラスタとして構築されたSAS(Serial Attached SCSI)接続型ストレージ搭載のサーバ群を必要とする場合もあるだろう。

 プロジェクトによっては、小規模なSAS接続のストレージを搭載したLinuxベースのサーバを必要とすることもある。コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」やインメモリデータ処理システム「SAP HANA」、データベース管理システム「Oracle Database」などを稼働させるクラスタを必要とする場合だ。この場合、SANが共有の永続ストレージとなる可能性がある。

 1日、1週間、1カ月といったスパンで複数の異なる役割をコンポーザブルインフラに持たせる用途も考えられる。例えば日中はソフトウェア開発チーム向けのクラスタとして構成されているサーバを、夜間は膨大な量のデータ分析のクラスタとして構成する、といった具合だ。

 コントローラーは、リソースの必要性に応じてホストの役割を開発チームのクラスタとデータ分析の間で動的に切り替えることもできる。スケジューラーによって、サーバ、ストレージ、ネットワークのリソースを管理し、自動的にシステムを構成することも可能だ。

疑問4.コンポーザブルインフラが適さない用途は?

ITmedia マーケティング新着記事

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。

news136.png

ジェンダーレス消費の実態 男性向けメイクアップ需要が伸長
男性の間で美容に関する意識が高まりを見せています。カタリナ マーケティング ジャパン...