Gartnerは、2020年までに世界のCIO(最高情報責任者)の48%が人工知能(AI)を自社に導入すると予測している。だが導入は増加しているものの、障壁も幾つか残っている。今でもAIのメリットとビジネスへの影響に疑問を抱く企業もある。重要なのはAIに可能なことと不可能なことを理解することだ。
最初に障壁となるのがスキルだ。事業部門とIT部門どちらの責任者も、AIを仕事に利用すると、結果として求められるスキルが変わることを認識している。例えば、AIは人間の放射線科医と同じようにエックス線画像を診断できるようになっている。
AIによるエックス線画像の診断が研究段階から実用段階へと進化するにつれ、放射線科医は仕事の重点を移さなければならない。例えば、診断と治療についての医師との情報交換、治療、画像を参考にした医療介入、治療と結果について患者と話し合うことなどが中心になるだろう。
未知に対する恐れによってAIの導入が進まないこともある。Gartnerによる調査「2019 CIO Agenda」(2019年度CIOの課題)によると、回答者の42%が職場にAIを導入するメリットを完全には理解していないという。
事業部門とIT部門の責任者の大きな課題は、AIを導入するメリットを数値化することだ。収益増加や時間短縮などは明確な数値にできるが、カスタマーエクスペリエンス(CX)などの概念的なものを正確に数値化したり定義したりするのは難しい。
AIの成功は、目に見えるメリットと見えないメリットの両方を考慮に入れなければ判断できない。2024年までに、AIへの投資の50%が投資対効果を測定するために数値化され、主要業績評価指標(KPI)と関連付けられるようになるだろう。
AI導入における3つ目の重要な障壁は、
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