HCI製品から、パブリッククラウドのソフトウェアやハードウェアをオンプレミス側で運用するアプライアンスまで企業が選択できるインフラは多様になり、境界が曖昧になってきた。どのような観点で選ぶべきなのか。
近年は「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)だとうたうさまざまな製品が登場している。その中にはサーバとストレージシステムを組み合わせたアーキテクチャを持つものもあり、これはHCI製品よりは「コンバージドインフラ」(CI)のアーキテクチャに近い。
初期に登場したHCI製品を後追いして市場参入したベンダーの中には、初期のHCI製品が抱えていた「ある課題」を解消していると主張するところもある。ある課題とは、サーバの増設により性能向上を図る「スケールアウト」の場合、CPUやメモリといったコンピューティングリソースと、ストレージリソースを個別に拡張できない点だ。例えばスケールアウトによってコンピューティングリソースを増強する目的でサーバを追加すると、仮に充足していてもストレージリソースを一緒に追加することになってしまう。HCIベンダー各社は、ストレージリソースを持たないディスクレスサーバによるスケールアウトを可能にするといった工夫で、こうした課題に対処している。
HCI市場における新たな動きとして、パブリッククラウドのIaaS(Infrastructure as a Service)と同様のソフトウェアやハードウェアをオンプレミス側で運用するアプライアンスが登場している。Microsoftの「Azure Stack」とAmazon Web Services(AWS)の「AWS Outposts」が好例だ。これも従来のサーバ、ストレージシステム、ネットワークを個別に構成する3層型のアーキテクチャから、統合型のインフラに移行する際の選択肢になる。どの製品を選ぶかは、ユーザー企業の判断にゆだねられている。
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