2020年08月12日 08時00分 公開
特集/連載

コネクターを必要としないAPI開発を実現する「APIスキーマ」もうAPIだけでは足りない

システムを連携させるAPIとAPI記述言語が増えるに伴い、SOAPにとってのWSDLのような「APIスキーマ」が必要になってきた。なぜAPIスキーマが必要なのか。

[David Brown,Computer Weekly]
iStock.com/putilich

 アプリケーション開発プロジェクトにデータベーススキーマの設計を伴うようになったのはいつ頃だったろう。クラウドのAPIにとって、最初のスキーマ方式が意味することとは何だろう。

 まずは基本に戻り、データベーススキーマについて考えてみよう。データベーススキーマとは、データベース内のテーブル、フィールド、オブジェクトなどの情報の関係性を定義するメタデータの集まりだ。スキーマはデータベースの定義を容易にするだけでなく、プログラマーがテーブル、ビュー、プロシージャなどを適切に構築するための指針となる。

 今度はAPIを考えてみよう。APIとは、ソフトウェア、サービス、プラットフォームなど、全く異なる2つのコンポーネントが要求応答メッセージを通じて相互にやりとりするためのインタフェースだ。データベーススキーマと同じようなスキーマがAPIにあれば、開発者にとってどれほど便利なことだろう。

SOAPから学んだ教訓

 Webサービスが登場した1990年代以降、さまざまな業界団体がアプリケーション統合の標準化に取り組んできた。SOAPは、Webサービスとやりとりする標準を作ろうという試みだった。

 しばらくの間、SOAPはWebサービス用の「全能」のメッセージングプロトコルだと考えられていた。SOAPの操作と入力のパラメーターはWSDL(Web Services Description Language)というスキーマでドキュメント化された。

 時間がたつにつれ、WSDLなしでWebサービスを考えるのは難しくなり、WSDLはSOAPの前提条件のようになった。さらに時間がたつとSOAPは徐々に冗長になり、使用時の負担が増えるようになった。

 SOAPの問題に対処し、速くて軽く、優れたWebベースアプリを求めて、開発者はRESTに注目した。RESTは「REpresentational State Transfer」の略だ。RESTはネットワークアプリケーション設計を支えるアーキテクチャで、HTTPなどのステートレス通信プロトコルを使用する。そのためRESTは使いやすく、柔軟性が高く、高速なのでAPIで非常によく利用された。RESTful API(RESTを実装するWebサービス)は、疎結合システムの効率的な救世主として幅広く受け入れられている。

APIスキーマの誕生

 APIを探索可能にするには、コードスニペットとSDKを使ってAPIをドキュメント化する必要がある。だがRESTには、SOAPにとってのWSDLのような、コンピュータが判読可能なドキュメントがなかった。




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