1000量子ビット超え「Condor」の前に出る、IBM「Hummingbird」「Eagle」「Osprey」の基礎IBMの量子コンピュータロードマップ【前編】

IBMが示す量子コンピュータ関連技術のロードマップには、幾つかの具体的な製品名が並ぶ。2023年までのロードマップにある「IBM Quantum Condor」「同Hummingbird」「同Eagle」「同Osprey」をざっくりと説明しよう。

2020年11月24日 05時00分 公開
[Ed ScannellTechTarget]

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 IBMは2023年までの量子コンピュータ(量子力学の原理を利用したコンピュータ)のロードマップを発表した。このロードマップは1121量子ビット(量子ビット:量子コンピュータが扱う情報の最小単位)の量子コンピュータ用プロセッサ(以下、量子プロセッサ)で頂点を迎える。

 2023年後半に登場するこの量子プロセッサの名称は「IBM Quantum Condor」だ。Condorによって、複雑な問題の解決を阻む技術的障壁を克服できるとIBMは説明する。

 「Condorは最速のスーパーコンピュータでさえ解けない問題の解決策を提案する能力を備える。量子誤り修正や拡張の能力を示す転換点になる可能性がある」。IBMの量子コンピューティング担当バイスプレジデント、ジェイ・ガンベッタ氏は、同社が2020年9月15日〜17日に開いた量子コンピュータイベント「IBM Quantum Summit」でそう語った。

Condorの前に登場する「Hummingbird」「Eagle」「Osprey」とは

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