政府機関が抱える複雑で大規模なタスクに対処できる「COTS」ソフトウェアがないならば、「GOTS」ソフトウェアを独自開発するしか道はない。GOTSソフトウェアならではのメリットとデメリットとは。
政府機関の業務に既製品である「COTS」(商用オフザシェルフ:Commercial Off-The-Shelf)ソフトウェアを選択する場合、さまざまなメリットはあるが対処できないタスクも無数にある。例えば米国海軍が実戦で使うシミュレーションシステムをCOTSソフトウェアで代替してタスクを遂行することは難しいだろう。
政府機関が求める複雑で大規模なシステムと同等の機能を備えたCOTSソフトウェアは、ほとんど存在しない。そのため政府機関はそれぞれのプロセスと要件に適合する「GOTS」(政府機関オフザシェルフ:Government Off-The-Shelf)ソフトウェアを特注で開発しなければならない場合がある。独自開発したGOTSソフトウェアを他の政府機関が再利用または購入し、それぞれの要件に合わせてカスタマイズすることもある。
前編「『COTS』『GOTS』の基本的な違いとは? 政府機関のIT基礎用語」、中編「政府機関が『GOTS』から『COTS』に移るべき4つの長所、無視できない2つの短所」に続き、後編となる本稿は、GOTSソフトウェアならではのメリットとデメリットを解説する。
生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...
2023年のSNS炎上総数は189件、炎上元の媒体1位は「X」――コムニコ「炎上レポート」
コムニコが「炎上レポート」2023年版を公開しました。
今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...