「COTS」ではなく「GOTS」を選ぶメリットと、無視できないリスクとは「COTS」と「GOTS」を比較【後編】

政府機関が抱える複雑で大規模なタスクに対処できる「COTS」ソフトウェアがないならば、「GOTS」ソフトウェアを独自開発するしか道はない。GOTSソフトウェアならではのメリットとデメリットとは。

2020年12月02日 05時00分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]

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 政府機関の業務に既製品である「COTS」(商用オフザシェルフ:Commercial Off-The-Shelf)ソフトウェアを選択する場合、さまざまなメリットはあるが対処できないタスクも無数にある。例えば米国海軍が実戦で使うシミュレーションシステムをCOTSソフトウェアで代替してタスクを遂行することは難しいだろう。

 政府機関が求める複雑で大規模なシステムと同等の機能を備えたCOTSソフトウェアは、ほとんど存在しない。そのため政府機関はそれぞれのプロセスと要件に適合する「GOTS」(政府機関オフザシェルフ:Government Off-The-Shelf)ソフトウェアを特注で開発しなければならない場合がある。独自開発したGOTSソフトウェアを他の政府機関が再利用または購入し、それぞれの要件に合わせてカスタマイズすることもある。

 前編「『COTS』『GOTS』の基本的な違いとは? 政府機関のIT基礎用語」、中編「政府機関が『GOTS』から『COTS』に移るべき4つの長所、無視できない2つの短所」に続き、後編となる本稿は、GOTSソフトウェアならではのメリットとデメリットを解説する。

GOTSソフトウェアのメリットと“あのデメリット”

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