2020年12月17日 05時00分 公開
特集/連載

“遅い仮想マシン”を招く「ストレージリソース不足」の課題と対処法サーバ仮想化製品の5大課題【前編】

サーバ仮想化製品はコスト削減やIT担当者の生産性向上といったメリットをもたらす。ただしこれらのメリットはサーバ仮想化特有の問題によって相殺されてしまうことがある。よくある問題と、その解決策を紹介しよう。

[Stefani Munoz,TechTarget]

 サーバ仮想化製品はIT担当者にメリットをもたらす。例えばインフラのデプロイ(展開)の迅速化やコストの低減、バックアップの高速化、サーバの構築・運用の容易化などが挙げられる。ただしサーバ仮想化製品には、これらのメリットを相殺しかねない幾つかの問題がある。こうした問題を放置しておくと、仮想マシン(VM)の動作速度やレスポンスといったパフォーマンスが悪化したり、システムの停止など重要な問題につながったりする恐れがある。

 IT担当者はサーバ仮想化製品を監視して過負荷を回避し、問題が起きたらすぐに解決する必要がある。本連載はサーバ仮想化製品のユーザー企業が直面する課題と、その解決策を説明する。

課題1.ストレージリソース不足

 VMのパフォーマンス低下を引き起こす主要な原因が、ストレージリソースの不足だ。

 一般的にVMは、有限のハードウェアリソースを使って稼働する。これは同一のサーバで稼働する全てのVMが、同一のハードウェアリソースを共有することを意味する。そのためVMに大量のI/Oリクエストが発生すると、ストレージアレイがそれらをさばき切れなくなる恐れがある。

 IT担当者がこの問題を解決するには、I/Oリクエストの迅速な処理が可能な、適切な容量と性能を持つストレージアレイにVMを移動させればよい。VMのパフォーマンス監視ツールを使えば、発生するI/Oリクエスト数を測定できる。こうしたツールにより、ストレージアレイの性能を見直すことも可能だ。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.jpg

ティム・クック氏の給与明細 時価総額3兆ドル企業のCEOは平均的Apple社員の1447倍稼ぐ
巨大リンゴと姫リンゴ? 「apple to apple」とは言えない格差がさらに拡大中。

news093.jpg

2021年の炎上発生件数は1766件、前年対比24.8%増――「デジタル・クライシス白書2022」
2021年のデジタル・クライシス(ソーシャルメディアを中心としたネット上で発生した危機...

news029.jpg

若者のインスタ離れを食い止めるためにMetaが下した「古参ユーザー切り捨て」の決断
Metaの若者文化への主要な接点であるInstagramは現在、反撃を目指している。メタバースへ...