読者から寄せられた質問と、日本マイクロソフトによる回答を基に、MicrosoftのDaaS(Desktop as a Service)「Windows Virtual Desktop」(WVD)の基礎知識をQ&A形式で紹介する本連載。「『Windows Virtual Desktop』(WVD)のセキュリティ対策はどうする? マイクロソフトに聞く」に続く本稿は、Windows Virtual Desktopの仮想デスクトップにアクセスする主要な手段とその違い、他社製品との連携がもたらすメリットを紹介する。
A10 エンドユーザーがWindows Virtual Desktopの仮想デスクトップを使う場合、主に2種類の方法がある。Webブラウザを使って仮想デスクトップにアクセスする方法(Webクライアント)と、クライアントソフトウェア「Remote Desktop」をクライアントデバイスにインストールして利用する方法だ。
Webクライアントのメリットは、クライアントデバイスにソフトウェアをインストールすることなく利用できる点にある。ただし2020年12月現在、「Android」「iOS」といったモバイルOSではWebクライアントを利用できないことに注意する必要がある。
A11 デスクトップ下部の「タスクバー」に固定表示ができるなど、一般的な「Windows」アプリケーションと同様に扱える点が、クライアントソフトウェアのRemote Desktopを使うメリットだと言える。ユニファイドコミュニケーションツール「Microsoft Teams」を利用している企業であれば、Remote Desktopを使うことで、クライアントデバイスで音声通話やWeb会議の処理ができる「メディア最適化」という機能を利用できる点もメリットだ。
ただしWindows Virtual Desktopを利用するクライアントデバイスにRemote Desktopをインストールする必要があったり、定期的なアップデートが発生したりする点に注意する必要がある。
A12 他の仮想デスクトップインフラ(VDI)製品との連携でさまざまな用途が実現する。オンプレミスのインフラとAzureを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」における仮想デスクトップの一元管理、回線容量(帯域幅)に左右されにくい操作性の確保などだ。「Citrix XenDesktop」「VMware Horizon」といった主要なVDI製品は、Windows Virtual Desktopとの連携を可能にしている。
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