「世界的テニスプレイヤー」兼「経営者」の流儀 勝ちをつかむデータの力とは?テニス界のデータ活用【後編】

テニスのグランドスラムで7度優勝のビーナス・ウィリアムズ選手は、自分のファッションブランドを持つ一人の経営者でもある。アナリティクスの愛好家としても知られる彼女は、なぜデータの力を信じるのか。

2021年06月14日 05時00分 公開
[Eric AvidonTechTarget]

関連キーワード

データ分析


 アナリティクスは、ビーナス・ウィリアムズ選手がポイントのコントロールを試みる際の判断を助ける。ウィリアムズ選手は2021年のオフシーズンに、サーブ(始球)後の最初のショット(打球)を分析してきたという。「さまざまなデータポイントがあるおかげで、コートですべきことに集中できる」と同選手は語る。

 十分な分析の末に試合に出場し、他のプレイヤーと相対すると「事前にこれから起きることを知っているような気分になる」とウィリアムズ選手は説明する。「そのことでさらに試合を有利に戦えるのは間違いない」

ビーナス・ウィリアムズ選手 写真 Oracleが開催したオンラインイベントでアナリティクスについて語るビーナス・ウィリアムズ選手(左)とOracleシニアバイスプレジデントのアシュレイ・ハート氏(撮影:米TechTarget)

「データの有無が勝敗を分ける」のはなぜなのか

 データという武器は、才能にほとんど差がないトップテニスプレイヤー同士の戦いの場で「大きな違いを生む可能性がある」とウィリアムズ選手は説明する。

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...