2021年04月15日 05時00分 公開
特集/連載

「自動車アナリティクス」は何を可能にするのか? CASE時代のデータ活用術「自動車アナリティクス」の今【後編】

自動車に関するさまざまなデータを分析する「自動車アナリティクス」は、自動車業界に何をもたらすのか。実例を基に、自動車アナリティクスの可能性を探る。

[Joseph M. Carew,TechTarget]

 前編「『自動車アナリティクス』なぜ活況? 不況下の顧客第一主義シフトが契機に」は、自動車の製造や販売、使用の各プロセスで得られるデータを収集・分析する「自動車アナリティクス」(Automotive Analytics)が、自動車業界で重宝されるようになった背景を解説した。

 今、自動車業界ではいわゆる「CASE」(注1)と呼ばれる新潮流が加速している。半自律走行車が路上を走るようになり、車内のコネクテッドデバイスも充実してきた。外部データソースやWebサイトのデータのスクレイピング(抽出)が利用可能になって、自動車業界には利用可能なデータがあふれている。自動車の複雑化が進むにつれて、こうしたデータ量は増加の一途をたどることになる。

※注1:「Connected」(インターネットでつながる自動車)、「Autonomous」(自動運転)、「Shared」(カーシェア)、「Electric」(電動化)という自動車技術の4大トレンドの頭文字を基にした造語。

 「大量のデータを掘り下げ、そこからインテリジェンスを引き出す技術は着実に向上している。そして、その範囲も広がり続けている」。Deloitte Analyticsでマネージングディレクターを務めるアシュウィン・パティル氏はこう語る。Deloitte Analyticsは国際会計事務所・コンサルティング企業Deloitte Touche Tohmatsuのデータ分析専門部門だ。

 利用できるデータが豊富になるにつれて、意思決定の基礎となる情報も豊富になり、自動車メーカーは大不況後の変化に対処しやすくなった。消費者の行動を適切に追跡し、市場の変化をうまく分析できるようになったのだ。「今日の消費者が入手できる情報量やアクセス可能な情報源の数、競合他社に関する情報の量は著しく増大している」(パティル氏)

「自動車アナリティクス」の応用例

ITmedia マーケティング新着記事

news024.jpg

CEOと従業員の給与差「299倍」をどう考える?
今回は、米国の労働事情における想像を超える格差について取り上げます。

news153.jpg

日立ソリューションズが仮想イベントプラットフォームを提供開始
セミナーやショールームなどを仮想空間上に構築。

news030.jpg

経営にSDGsを取り入れるために必要な考え方とは? 眞鍋和博氏(北九州市立大学教授)と語る【前編】
企業がSDGsを推進するために何が必要なのか。北九州市立大学の眞鍋和博教授と語り合った。