自動車に関するさまざまなデータを分析する「自動車アナリティクス」は、自動車業界に何をもたらすのか。実例を基に、自動車アナリティクスの可能性を探る。
前編「『自動車アナリティクス』なぜ活況? 不況下の顧客第一主義シフトが契機に」は、自動車の製造や販売、使用の各プロセスで得られるデータを収集・分析する「自動車アナリティクス」(Automotive Analytics)が、自動車業界で重宝されるようになった背景を解説した。
今、自動車業界ではいわゆる「CASE」(注1)と呼ばれる新潮流が加速している。半自律走行車が路上を走るようになり、車内のコネクテッドデバイスも充実してきた。外部データソースやWebサイトのデータのスクレイピング(抽出)が利用可能になって、自動車業界には利用可能なデータがあふれている。自動車の複雑化が進むにつれて、こうしたデータ量は増加の一途をたどることになる。
※注1:「Connected」(インターネットでつながる自動車)、「Autonomous」(自動運転)、「Shared」(カーシェア)、「Electric」(電動化)という自動車技術の4大トレンドの頭文字を基にした造語。
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