セキュリティ研究者が、無線LANデバイスに存在し得る脆弱性群「FragAttacks」を発見した。どのような脆弱性の組み合わせなのか。簡潔に説明する。
無線LANアクセスポイントをはじめとする、無線LANデバイスに関する複数の脆弱(ぜいじゃく)性が見つかった。これらの脆弱性を悪用すると、攻撃者は通信内容を傍受できる可能性がある。業界団体Wi-Fi Allianceによる相互運用性の認定プログラムを通過した、現存するほぼ全ての無線LANデバイスが、この脆弱性の影響を受けるという。
この脆弱性群は「FragAttacks」(Fragmentation and Aggregation Attacks)と呼ばれる。FragAttacksは、同じ無線LANに接続しているデバイス間でデータをやりとりする方法、特にデータをカプセル化するフレーム(イーサネットフレーム)の構造に起因する。フレームとは、やりとりするデータに送信先などの情報を付加した一連のデータ群を指す。
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