「Android」「iOS」との比較は無意味? Huawei新OS「HarmonyOS」の本当の狙い米国の制裁を受けて登場

Huawei製スマートフォンで「Android」が使用できなくなったことを受け、Huaweiは新しいOS「HarmonyOS」を開発した。HarmonyOSの特徴とは。スマートフォン市場で普及するのか。

2021年08月16日 05時00分 公開
[Maxim TamarovTechTarget]

 Huawei Technologiesが独自に開発したOS「HarmonyOS」は、Googleの「Android」とAppleの「iOS」の独占状態が続くスマートフォン向けOS市場の中で、シェアの獲得に苦戦する――。アナリストはこう予想する。

 HarmonyOSが登場した背景には、米国が2019年に起こしたHuaweiに対する制裁がある。制裁によってHuaweiは、Androidの新機能やセキュリティアップデートが利用できなくなった。Huawei製スマートフォンのユーザーがGoogleのアプリケーションストア「Google Play」で人気アプリケーションをダウンロードすることもできなくなった。

 MicrosoftやSamsung Electronicsが敗北したスマートフォン市場でHuaweiが成功することについて、アナリストは懐疑的だ。MicrosoftのスマートフォンOS「Windows Phone」もSamsungのスマートフォンOS「Tizen」も、AndroidやiOSから市場シェアを奪うことはできなかった。調査会社Gartnerのアナリスト、ツオン・グエン氏はHarmonyOSについて「それほどの成功を収められない」と予想する。

打倒Android、iOSではない HarmonyOSの“本当の狙い”

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news034.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年2月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news183.png

LINE公式アカウントを活用した営業・カスタマーサポート向けビジネスチャットサービス「BizClo」でできること
企業担当者から顧客へワンツーワンのデジタルコミュニケーションの円滑化と組織管理を行...

news064.jpg

2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...