仮想化エンジニアの職に就くにはまず、その役割を理解することと採用面接に通過することが必要だ。仮想化エンジニアの具体的な業務内容と、面接時に心掛けておきたいことを説明する。
仮想化エンジニアは仮想インフラのトラブルシューティングに日々明け暮れているわけではない。仮想化技術の知識を基に、良き教師としてエンドユーザーをトレーニングしたり、日常のITレポートから改善策を見いだしたり、社内の新しい仮想化プロジェクトの設計と実装を手伝ったりする役割がある。
「どうすれば採用面接で高評価を得られるか」「前もってどんなトピックについて知っておくべきか」。仮想化エンジニアの求職者は、こう頭を悩ませることがある。採用面接は求職者にとって、仮想化の高度な知識や専門的な技術スキル、企業の仮想インフラを効果的に運用するノウハウをアピールするチャンスだ。
採用面接は、一方的な会話を意図したものではないことに留意する必要がある。求職者は概して面接で、質問に回答することに多くの時間と注意を使い、自分から質問をすることをなおざりにしてしまう。このような場合はまず、会社の事業内容やITシステムの利用状況、仮想化プロジェクトのロードマップについて尋ねるとよい。こうした双方向のやりとりはライバルの求職者に差をつけ、求職先の目標や文化、価値観を知るのに役立つ。
仮想化エンジニアはデータセンターに関するさまざまなタスクを処理する。サーバやネットワークの構築、ストレージの管理、データの管理などがその一例だ。こうしたタスクは、システム管理者やシステムエンジニアの担当業務と重複する部分もある。仮想化エンジニアとこれらの職種との違いは、特にMicrosoftの「Microsoft Hyper-V」やVMwareの「VMware vSphere」などの仮想化ソフトウェアを必要とするタスクを担当する点にある。
一般的な仮想化エンジニアは、仮想マシン(VM)や仮想ネットワーク、ストレージの設定や管理、トラブルシューティングに携わる。ストレージ間のデータ移行も実施する。具体的なタスクや業務は次の通りだ。
仮想化エンジニアは、優れた分析力や問題解決力、コミュニケーションスキルを必要とする。これは仮想インフラに起きた問題を修正するために必要なスキルだ。
第2回は、仮想化エンジニアの採用面接で頻出する質問と、その回答時のポイントを取り上げる。
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