「5G」は「4G」など歴代の移動通信システムを大幅に上回るペースで普及している。通信機器ベンダーEricssonの予測が正しければ、5Gが主流になる日はそう遠くない。
通信機器ベンダーEricssonが2021年11月に公開した携帯電話市場に関するレポート「Ericsson Mobility Report」によると、携帯電話のトラフィック(ネットワークを流れるデータ)は、2011年からの10年でほぼ300倍に増加した。
Ericssonは2011年から毎年このレポートを発行。主に過去と最新のデータに基づいて携帯電話分野の動向を分析している。今回のレポートは、「5G」(第5世代移動通信システム)が歴代の移動通信システムの中で最も速いペースで普及している点を強調した。
Ericssonの推計では、5Gの契約者は2021年末までに6億6000万契約になり、2027年末には44億契約に達する。この時点で全世界の携帯電話契約数の約半数を占めるようになる。つまり、5Gは2027年にモバイル通信の技術として主流になる見通しだ。
「4G」(第4世代移動通信システム)と比較して、5Gの普及ペースはどう異なるのだろうか。レポートによれば、「LTE」(Long Term Evolution)を含む4Gは、2011年から世界で約55億台のスマートフォンを接続してきた。それと同時に2万種を超える4G準拠の携帯電話が市場に投入された。
5Gの普及ペースは、この4Gのペースを上回る見込みだ。レポートによれば、5G端末は2021年時点で世界に出回る携帯電話の約23%を占めている。一方の4G端末は、普及状況を5Gと同様の計測方法で比較した場合、同じ時点では約8%にとどまっていた。4Gと比較した場合に明らかに速い5Gの普及ペースが、モバイル通信のトラフィックの飛躍的な成長を加速させている。
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