2022年01月14日 08時15分 公開
特集/連載

テレワークでの“ぼっち感”や“いらいら”を解消する3つの「AI」活用例オンラインとオフラインの境界をなくす技術

テレワークとオフィス勤務の従業員の間で起きるコミュニケーションの問題を改善する、人工知能(AI)技術の有効な活用例を紹介する。テレワークの生産性と協調性を高める使い方とは。

[Jon Arnold,TechTarget]

 自主的でも強制的でも、従業員のテレワークには共通の課題がある。ナレッジワーカーにとって、テレワークの環境はオフィスの静かな環境と比べて総じて理想的とは言いきれない。テレワークに伴う孤独感になじめない人もいる。

 これは企業にとって重要な懸念事項だ。大抵の企業はテレワーク中の従業員の生産性と集中力を保つために、さまざまなアプローチを取っている。技術導入もその一つだ。テレワークの従業員と、オフィス出勤の同僚や顧客との効率的なコミュニケーションを支援する手段として人工知能(AI)技術に注目が集まっている。テレワークでAI技術が活躍する3つのモデルケースを紹介する。

1.スマートビデオ

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の間に、ビデオ通話をはじめとする動画関連の技術はテレワークを支える重要な存在になった。動画は没入感のある体験をもたらし、個別のコミュニケーションを実現できる。AI技術は、会議をより民主的に、そして包括的なものに発展させる力を持つ。

 AI技術の活用例の一つが、Web会議の画面レイアウトをリアルタイムで変更することだ。これにより、テレワークの出席者と会議室にいる出席者を同じように表示させ、均一性と公平性を保つ。テレワークの従業員は、会議の中で効率的にコミュニケーションできるだけでなく、自分がチームの一員だという実感を得やすくなる。

2.議事録とサマリー作成

 音声の文字起こしは、ビジネスシーンでAI技術を最大限に活用できる分野だ。文字起こしは精度の向上により、1対1の会話にも、会議のようなグループでの会話にも十分に役立つようになった。会議中にリアルタイムの文字起こしができるようになったことで、各自がメモを取る必要はなくなり、参加者は会議に集中しやすくなる。これは特に、オンライン参加しかできないテレワークの従業員にとって役に立つ。

 テレワークでAI技術を活用できるもう一つの分野は、会議のサマリー作成だ。従業員が単語やフレーズでドキュメントを検索すれば、会議の必要な部分だけを抽出できる。サマリーを活用すれば従業員は全ての会議に出席する必要がなくなり、オンラインでの共同作業の効率が高まる。

3.在宅勤務環境のユーザーエクスペリエンス

 AI技術は、寝室やキッチンテーブルで仕事をする際の難点を最小限に抑える手段も提供してくれる。従業員の中には、フルタイムの作業に最適とはいえない環境に、その場しのぎの対処を続けている人もいる。彼らに共通している課題は下記のようなものだ。

  • 古いPCを使用している
  • 自分専用の仕事場所を自宅に持っていない
  • 人が多くてうるさい場所にいる

 こうした問題の全てが生産性に影響する。そして、これこそAI技術が活躍する場でもある。

 大抵のコミュニケーションツールは今や、ノイズ抑制、背景ぼかし、自動の照明調整といった、テレワークのユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)を向上させる機能を搭載するようになっている。ユーザーが動き回ったり、会議の最中に立ち上がってストレッチしたりしても、Webカメラのピントを顔に合わせ続けるオートフレーミング機能を備えたコミュニケーションツールもある。

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