主要なWeb会議ベンダーは機能強化により、オフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」の実現を支援しようとしている。各社の努力は報われるのか。現場の声からは厳しい現実が見えてきた。
Microsoftは会議室用デバイス「Microsoft Teams Rooms」の機能強化を進めており、ユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」のクライアントアプリケーションとの機能差を縮めようとしている。ただし「ユーザーがMicrosoft TeamsのクライアントアプリケーションからMicrosoft Teams Roomsに乗り換えるには、まだ時間がかかりそうだ」と、米国オレゴン州ハッピーバレー市のIT管理者であるウィル・ウィルソン氏は予想する。
ハッピーバレー市は会議室2部屋にMicrosoft Teams Roomsを導入した。ところが、ほとんどの職員は自分のデスクからMicrosoft Teamsのクライアントアプリケーション、または「Zoom」を使ってWeb会議に参加しているという。ウィルソン氏はその理由について「それらの方が快適で、なじみがあるからだ」と分析する。
MicrosoftがMicrosoft TeamsやMicrosoft Teams Roomsの機能強化で目指すのは、オフィスの会議室にいる人も、テレワーク中の人も、Web会議において可能な限り同じ体験ができるようにすることだ。それは本当に実現するのか。
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