データセンターで活躍する主なプロセッサは「CPU」「GPU」「DPU」の3種類だ。それぞれの役割はどのように異なるのか。まずは代表格であるCPUの特徴を整理しよう。
ITの世界では「プロセッサ」と言えば、「CPU」(中央処理装置)を指すことが一般的だ。間違いなくCPUは最も広く使われているプロセッサではあるが、企業がデータセンターで使用するプロセッサは他にもある。アプリケーションやデータの多様化、複雑化が進む中、CPUに加えて「GPU」(グラフィックス処理装置)と「DPU」(データ処理装置)も存在感を増している。本稿はCPU、GPU、DPUそれぞれの仕組みを紹介する。
CPU、GPU、DPUは全て複雑な計算処理を担うが、適しているタスクはそれぞれ違う。企業はデータセンターでこの3つを併用することによって、各プロセッサの強みを生かし、大量データの処理を一段と高速化させることができる。
コンピュータの「頭脳」に例えられるCPUは、システムの主要プロセッサだと捉えることができる。CPUは論理回路を使用し、OSやアプリケーションから送られる「命令」(インストラクション)を解釈した上で、プログラムを実行する。そのためCPUはシステム運用に不可欠だ。CPUは他にも、ビデオカードといった特定用途のハードウェアに命令などのデータを送る役割を果たす。
CPUは当初、1個のプロセッサコア(演算装置)で構成されていた。今や「マルチコア」を掲げ、複数のプロセッサコアを搭載して、より多くの命令を同時に実行できるようになっている。これによりデータ処理速度が上がり、システムの動作速度が向上する。
中編は、GPUの仕組みを解説する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
生成AIへの期待値の変化 DeepSeek台頭がマーケターに突きつける課題とは?
AI 生成の広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス結果重視で非...
2024年に視聴者が検索したテレビCM 2位は中国のあのEVメーカー、1位は?
2024年にテレビCMを通して視聴者が気になりWeb検索したものは何だったのか。ノバセルが発...
Googleの広告収益成長が鈍化、中国のアレが原因?
YouTubeなどのプラットフォームの成長率は、米国の選挙関連支出の急増にもかかわらず低迷...