“生き残りに必死なCIO”が“成長を導くCIO”に生まれ変わるにはCIOがCEOの戦略的相棒になる6つの心構え【中編】

パンデミック初期に、その状況を乗り切るための「生き残りモード」に戦略を変えた企業がある。時間がたった今、CIOがすべきことは、ビジネス成長を見据えた「成長モード」への迅速な戦略変更だ。

2022年02月08日 05時00分 公開
[Pam BakerTechTarget]

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CIO | CEO


 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の影響で、テレワーク移行をはじめとするIT導入が拡大。その結果、最高情報責任者(CIO)が活躍する場面が広がり、期待される役割は変わりつつある。

 前編「CIOがコロナ禍で『頼れる戦略的技術アドバイザー』の地位を築くヒント」に続き、本稿はCIOが最高経営責任者(CEO)の戦略的ビジネスパートナーになるために重要な心構えを紹介する。

手順2.「生き残りモード」から「成長モード」へと迅速に切り替える

 CIOは、これまでのIT投資を見直し、パンデミックを乗り越える「生き残りモード」から、将来を見据えてビジネス成長を目指す「成長モード」へと自社の戦略を変える必要がある。そのためにCIOができることは、積極的に変革を主導することだ。

 コンサルティング会社Deloitte Consultingで政府公共サービス部門の最高技術責任者(CTO)を務めるスコット・バックホルツ氏は、「この機会を生かして重要なシステムや運用を見直すべきだ」と話す。バックホルツ氏は、見直しの対象として次のような例を挙げる。

  • アジリティ(俊敏性)を最も必要とする領域はどこか
  • 技術的負債が最も大きい領域はどこか
  • クラウドサービスを使用して、ITチームが再活性化させることができるものは何か

 CEOをはじめとする戦略リーダーと協力してこれらの問題に取り組み、ビジネスの洞察力を発揮し、今後の最重要事項を把握することで、「CIOは自社内での影響力を保てる」とバックホルツ氏は指摘する。

手順3.企業の理想と市場の現実とのバランスを取る

 CIOは、理想と現実とのバランスを取りながら会社を軌道に乗せていく役割を持つ。ビジネスリーダーや現場のマネジャーは自身が目指すものを容易には説明できないことがある。逆に言えば、技術的に可能なことと不可能なことを把握していない場合がある。経験豊富なCIOなら、ビジネスリーダーや現場のマネジャーをこうした泥沼から救い出し、何が必要で何が可能かを理解し、導くことができる。

 知的財産管理システムベンダーのAnaquaでCIOを務めるエリック・ベイリー氏は、ビジョンと現実のバランスを取るためには「細心の注意が必要だ」と語る。ビジョンを重視し過ぎると、将来性あるアイデアがいつまでたっても概念の段階から抜け出せない事態になる恐れがある。一方、過酷な現実に目を向け過ぎると、新しいアイデアが全く浮かばなくなることもあり得る。

 CIOが他の経営幹部とのコミュニケーションや駆け引きの最前線に立ってバランスを取り続ければ、ビジネスはうまくいくとベイリー氏は話す。「現在のビジネスの世界で、CIOの役割は特に、自社の成功に欠かせない中核的なものになっている」(ベイリー氏)


 後編は、残る3つの心構え「新たなリスクを見極める」「未来のビジネスを作る」「行動する前に許可を待たない」を紹介する。

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