プロセスオートメーション分野の製品分野は多種多様だが、違いはほとんどないと見る専門家もいる。一方で機械学習などの新たなテクノロジーを組み合わせて、より高度な処理を実現する新しい製品分野も登場している。
調査会社Forrester Researchが「ビジネスプロセス管理」(BPM)製品に代わる用語として「デジタルプロセスオートメーション」(DPA)を使用していることは、前編「いまさら聞けない『RPA』『DPA』『BPA』の違い 何を自動化するのか?」で述べた通りだ。同社と同じようにDPAを定義しながらも、独自の特徴を加える企業もある。
「ロボティックプロセスオートメーション」(RPA)ベンダーのPegasystemsは同社のWebサイトで「DPAはBPMの別称ではない。DPAはRPAを上回るものであり、デジタルトランスフォーメーション(DX)のための戦略だ」と称している。コンサルティング企業Deloitteでインテリジェントオートメーションリードを務めるジーナ・シェファー氏もDPAに対して別の定義を与え、DPAは「デスクトッププロセスオートメーション」を指すこともあると指摘する。
DPAにもバリエーションがある。デスクトッププロセスオートメーションという用語を使う一部のベンダーは、従業員の個別PC内に配置して特定のタスクを実行するソフトウェアロボットに限定してこの用語を当てはめる。デスクトップアプリケーション用の小規模RPAを説明するために「ロボティックデスクトップオートメーション」(RDA)という用語を使うベンダーもある。
プロセスオートメーションテクノロジーは自然言語処理や光学文字認識(OCR)など他のテクノロジーを併用することが一般的だ。自然言語処理は、人工知能(AI)テクノロジーを利用して人の言語を解釈することで、プロセスを適切な方向へと進める。OCRは、書類や印刷済みのテキストを認識し、標準化したデータに変換することで、プロセスオートメーションシステムによるプロセスの実行に使えるようにする。
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