2022年02月28日 11時30分 公開
特集/連載

戸田建設がオンプレミスのVMware製品をあえて「Oracle Cloud」に移行する理由クラウドニュースフラッシュ

クラウドサービスを採用した戸田建設やGMOあおぞらネット銀行などの事例、AWSのHPC向けインスタンスの提供開始など、クラウドに関する主要なニュースを取り上げる。

[上田 奈々絵,TechTargetジャパン]

 日常的なビジネスを支える基幹システムから、災害に備えるバックアップシステムまで、企業におけるクラウドサービスの用途が広がりつつある。クラウドサービスを業務に生かす戸田建設やGMOあおぞらネット銀行の事例など、クラウドに関する主要なニュースを紹介する。

ウェルネットがバックアップを「Azure」から「Arcserve UDP Cloud Hybrid」に移行の訳

 企業向けの講習会事業を手掛けるウェルネットは、取得した受講者データのバックアップ先としてArcserveのクラウドバックアップサービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を採用した。ウェルネットは従来、バックアップデータをオンプレミスの仮想サーバ(VM)に保存した上で、さらにMicrosoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」にも保存していた。データ容量の増大に伴い、オンプレミスのバックアップ手段をMicrosoftのファイルサーバ専用OS「Windows Server IoT 2019 for Storage」搭載のストレージシステムに移行。Azureで利用していたバックアップシステムが同OSと連携できないことが課題となっていた。Windows Server IoT 2019 for Storageが利用できる点や操作が簡単な点を評価し、Arcserve UDP Cloud Hybridを選定した。(発表:arcserve Japan<2022年1月14日>)

戸田建設が基幹システムを「Oracle Cloud VMware Solution」に移行 その理由とは

 建設事業や土木事業を手掛ける戸田建設は、社内システムを単一のデータセンターに設置し、「VMware vSphere」などのVMware製品で構築したVMで稼働させている。レガシーシステムの刷新やシステムの開発速度の向上、インフラ管理の自動化を実現しやすいインフラ構築を目指してクラウド移行を決定。Oracleのクラウドサービス群「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)のVMware製品実行サービス「Oracle Cloud VMware Solution」を採用した。オンプレミスのVMと同様の方法でクラウドサービスのVMを管理できる点や、インフラの拡張がしやすい点を評価した。2022年度はOracleのOCI移行支援サービス「Oracle Cloud Lift Services」を使い、段階的に社内システムのOCIへの移行を進める。(発表:日本オラクル<2022年1月27日>)

GMOあおぞらネット銀行、システム監視にIBMのSaaS「Instana」採用

 インターネット専業銀行のGMOあおぞらネット銀行は、インターネットバンキングシステムのパフォーマンス監視のためにIBMのアプリケーションパフォーマンス監視(APM)サービス「IBM Observability by Instana APM」(以下、Instana)を採用した。同行はIT担当者のシステム運用業務の効率化を課題としていた。Instanaの採用では、アプリケーションパフォーマンスの自動監視機能を評価した。Instanaの導入でシステム運用の負荷を軽減しつつ、ビジネスの根幹であるインターネットバンキングシステムの安定稼働を目指す。(発表:GMOあおぞらネット銀行、日本アイ・ビー・エム<2022年1月26日>)

相鉄グループがコンタクトセンターを「Amazon Connect」「Service Cloud」でクラウド化した理由とは

 相模鉄道を擁する相鉄グループは、グループの総合窓口として顧客の問い合わせをメールや電話で受け付ける「相鉄お客様センター」を運営している。同センターはオペレーターの増員に備えて、PBX(構内交換機)やIVR(自動音声応答)システムといった通話設備の拡張を容易にするために、AWSのコンタクトセンター構築サービスAmazon Connectを採用。Salesforce(salesforce.com)のチャットbotサービス「Salesforce Einstein」が利用できる点を評価し、同社の顧客関係管理(CRM)アプリケーション「Service Cloud」を併せて導入した。Amazon Connectへの移行で通話設備の拡張や機能追加が容易になった他、全ての顧客対応履歴をService Cloudで一元管理してレポートを出力できるようになり、Salesforce Einsteinでセンターの営業時間外もチャットbotを使った顧客対応が可能となった。(発表:電通国際情報サービス<2022年1月24日>)

クラウド市場が盛り上がる理由は? ミック経済研究所が調査

 調査会社デロイト トーマツ ミック経済研究所はクラウドサービスやデータセンターホスティングサービスなどのITアウトソーシング市場動向に関する調査レポート「ITアウトソーシング市場展望 2021年度版」を2021年11月に発刊した。同レポートによると2020年の市場規模は4兆6254億円となり、2019年の7.2%増となった。サブスクリプションサービスの拡大により、そのインフラとしてITアウトソーシングサービスの利用が増加したと同社はみる。同調査では日本国内でITアウトソーシング事業を提供するクラウドベンダーやデータセンター事業者、通信キャリアなど計37社への取材を基に市場規模を推計した。(発表:デロイト トーマツ ミック経済研究所<2022年1月24日>)

AWSがHPC向けEC2インスタンスを提供開始 従来のインスタンスとの違いは

 AWSは仮想マシンサービス「Amazon EC2」のインスタンス(仮想サーバ)として、「Hpc6a」を提供開始した。Hpc6aは他のインスタンスと比べて、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)アプリケーションに適したスペックを備えていることが特徴だ。気象シミュレーションなど、大量なデータを高速に処理する用途での利用を想定している。米国東部(オハイオ)リージョンと政府機関向けリージョンの「AWS GovCloud(米国西部)」で利用でき、料金は1時間ごとの従量課金制で、米国東部(オハイオ)リージョンで2.88米ドルから。AWSによると、Hpc6aはプロセッサにAMD(Advanced Micro Devices)製を用いており、スペックが同等であるIntelプロセッサを利用した他のインスタンスよりも利用料金を抑えやすいという。(発表:アマゾン ウェブ サービス ジャパン<2022年1月10日>)

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