2021年の英国のFinTech業界は投資が減速した2020年から一転し、投資額は前年比で200%以上増加した。特に投資を集めているFinTech企業とは。
2022年1月にFinTech(金融とITの融合)の業界団体Innovate Financeが発表した調査データによると、英国のFinTech業界は、2021年に約116億ドルの投資を受けた。投資が減速した2020年の約37億ドルから217%増加し、回復を果たした格好だ。この回復ムードに、FinTech業界におけるジェンダーギャップが水を差している。Innovate Financeの調査によると、2021年に英国FinTech企業が受けた総投資額のうち、女性創業者企業が受けた投資額の割合は、2019年と比べて下がっていた。
Innovate Financeによると、2021年の英国FinTech業界では713件の投資プロジェクトが成立した。英国FinTech業界への投資額の増加は、世界的な動向を反映したものだ。世界全体では、FinTech業界への2021年の投資額は前年比183%増だった。総投資額は約1020億ドルに達している。
2021年に最も多く投資を受けた国は、約460億ドルの資金が集まった米国だ。約116億ドルを集めた英国は2位だった。3位は約63億ドルのインドで、約44億ドルのドイツと約38億ドルのブラジルがそれに続いた。
英国で2021年に投資を受けたFinTech企業のうち、受けた投資額が多かった上位5社は以下の通りだ。
後編は英国FinTech業界におけるジェンダーギャップの問題を取り上げる。
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