2022年03月23日 08時15分 公開
特集/連載

Oracleの電子カルテ大手Cerner買収が“お得過ぎる”理由 打倒AWSにも効果かCerner買収から見えるOracleのクラウド戦略【中編】

電子カルテ(EHR)ベンダーのCernerを約283億ドルで買収するOracle。この買収は、Oracleがクラウドサービス市場での攻勢を強める上で重要だと専門家は指摘する。それはなぜなのか。

[Makenzie HollandTechTarget]

 Oracleは電子カルテ(EHR:電子健康記録)大手のCernerを約283億ドルで買収する。前編「Oracleが『電子カルテ』ベンダーを買収する“なるほどの理由”」に続く本稿は、OracleにとってCerner買収にどのようなメリットがあるのかを整理する。

Cerner買収はOracleにとって“二重の喜び”だった?

 今回の買収はOracleにとって「二重の喜びになる」と、調査会社Constellation Researchのアナリストであるレイ・ワン氏は言う。CernerがクラウドサービスにおけるOracleの競業である、Amazon Web Services(AWS)のユーザー企業だったからだ。

 「Cernerを買収することで、Oracleは業務アプリケーションのラインアップをより充実させると同時に、AWSから顧客を奪うことができる」。IDCのクラウド&エッジインフラストラクチャサービス担当リサーチバイスプレジデントを務めるデーブ・マッカーシー氏は、こう話す。Cernerの買収は「Oracleがクラウドサービス市場で競争優位性を保つために、それだけ多額の投資をしていることを意味する」とマッカーシー氏は続ける。

 OracleはCernerのEHRシステムのインフラとして、Oracleのクラウドサービス群「Oracle Cloud Infrastructure」を利用する意向を示している。「CernerのEHRシステムを『Oracle Generation 2 Cloud』で稼働させる」。Oracleのバーティカル・インダストリー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるマイク・シシリア氏は、こう説明する。Oracle Generation 2 Cloudは、Oracleの最新クラウドサービスが利用できる、大企業向けのクラウドデータセンターだ。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

B2Bマーケティング支援のFLUED、国内のEC/D2C企業20万社のデータベース「StoreLeads」を提供開始
B2Bマーケティング・営業DXを支援するFLUEDは、カナダのLochside Softwareが提供するECサ...

news054.jpg

サブスク動画配信サービスの市場規模が5000億円超え 最もシェアを伸ばしたサービスは?――GEM Partners調査
定額制動画配信サービスの市場規模は2020年以降、堅調に拡大しています。ただし、成長率...

news044.jpg

ビルコム、PR効果測定ツール「PR Analyzer」に海外ニュースのクリッピング機能を追加
ビルコムは、クラウド型PR効果測定ツール「PR Analyzer」に新機能「海外メディアクリッピ...