「Linux」への移行を検討する「Windows」ユーザーは、両者の違いを理解した上で判断を下すことが大切だ。移行後の日常利用で特に重要になる「利用可能なアプリケーション」の違いを確認しておこう。
「Windows」から「Linux」へとOSを切り替えると、Windowsで当たり前にできていたことが、できなくなることがある。移行前に両者の違いを正確に把握することは、移行後に公開しないために重要だ。LinuxとWindowsの主要な8つの違いのうち、8つ目を紹介する。
Linuxでは、Windowsで利用していたアプリケーションが利用できなくなることがある。SaaS(Software as a Service)などOSを問わないアプリケーションであれば、総じてLinuxでもそのまま利用できる。一方でデバイスに直接インストールするネイティブアプリケーションの場合、Linux版がなければ代替策を探すことが必要だ。
オフィスユーザーのOSをWindowsからLinuxに移行する際には、一般的にはネイティブアプリケーションのオフィススイートが必要になる。Microsoftのオフィススイート「Microsoft Office」には、Linux版のネイティブアプリケーションがない。Linuxで使える代表的なオープンソースのオフィススイート「LibreOffice」は、Microsoft Officeで作成したファイルを読み書きできる。オフィススイートの他の選択肢としては、オープンソースの「Calligra Suite」やZohoの「Zoho Workplace」などがある。
コンパイル(ソースコードから実行可能なファイル形式への変換)済みのソフトウェアをLinuxにインストールするには「パッケージマネジャー」(Package Manager)を使用する。パッケージマネジャーは、Linuxソフトウェアのインストールや更新を管理するソフトウェアだ。
Linuxのディストリビューション(配布用パッケージ)によって、標準のパッケージマネジャーは異なる。「Red Hat Enterprise Linux」(以下、RHEL)から派生したディストリビューションでは「Yum」(Yellowdog Updater Modified)や「Dandified YUM」(DNF)を使うことが一般的だ。「Debian」から派生したディストリビューションでは「Advanced Package Tool」(APT)がよく使われている。
例えばRHEL系ディストリビューションでDNFを使い、ポートスキャナー「nmap」(Network Mapper)をインストールするには、以下のコマンドを実行する。
sudo dnf install nmap
上記のコマンドは、標準アカウントを超える権限を付与するためのコマンド「sudo」を使って、標準アカウントから一時的に管理者アカウント「root」に昇格。その上でDNFを使い、サブコマンド「install」でnmapをインストールする。
Debian系ディストリビューションでAPTを使う際は、以下のコマンドを実行すればnmapをインストールできる。
sudo apt install nmap
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