VMwareは自社製品を「as a Service」型で提供する取り組みを進めている。ただし、その取り組みが成功するかどうかは未知数だ。それはなぜなのか。
半導体ベンダーのBroadcomは、2022年5月に大手仮想化ベンダーVMwareの買収を発表した。VMwareは自社の製品群を「as a Service」(従量課金サービス)型で提供することで成長を続けている。Broadcomはこの恩恵を受けられる可能性があるものの、課題もある。
さまざまなクラウドインフラで実行するVMware製品・サービスの利用料金の支払いを一元化するライセンス「VMware Cloud Universal」(VCU)は、同社が進めるas a Serviceの取り組みの一環だ。VCUによりユーザー企業は、どのクラウドインフラでもVMware製品を稼働させることができるようになる。
VMwareにとって、as a Service型事業への転換にはまだ課題がある。買い切り型のライセンスからas a Service型のライセンスへの切り替えには時間がかかる。料金体系を整備して価値を提案すること自体は難しくない。難しいのは、ユーザー企業とその従業員、特に営業チームの価値観を変化させることだ。
Broadcomの買収によって期待できる事業がある。特にクラウドインフラの管理と可視化は注目すべき分野だ。Broadcomは収益を向上させるために、グループ企業のサービス間の連携を進めると予測できる。VMwareはBroadcomが買収した他の企業の価値を引き出せる可能性がある。
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