「TikTok」を自社のマーケティングツールとしてうまく活用するには、他のエンドユーザーの力を借りることが重要だ。どうすればいいのか。「ハッシュタグチャレンジ」などの役立つ手段を紹介する。
ByteDance傘下のTikTok社が運営するショート動画共有サービス「TikTok」を自社マーケティングに活用する際、企業はまずTikTokの仕組みを知る必要がある。TikTokを通じて他のエンドユーザーと交流し、自社の知名度を高めるにはどうすればよいのか。TikTokビジネス活用法の7つのポイントのうち、3つ目〜5つ目を取り上げる。
自らショート動画を作成し、投稿するだけが、企業のTikTok活用法ではない。他のエンドユーザーが投稿したショート動画を活用することも有効な手段だ。企業はエンドユーザーに、自社商品を扱ったショート動画の作成や投稿を促すことによって、マーケティングにTikTokを活用しやすくなる。自社商品に関するショート動画をエンドユーザーに作成してもらえる流れを作るためには、下記のことが有効だ。
TikTokのハッシュタグチャレンジとは、TikTokのエンドユーザーに特定のハッシュタグを付けたショート動画の作成・投稿を促す広告キャンペーンを指す。企業はエンドユーザーの発想力やショート動画作成スキル、影響力を生かし、自社商品に関するショート動画を充実させることができる。
企業はハッシュタグチャレンジを利用するに当たり、新商品発売やイベント開催、ブランド認知度の向上といった具合に、目標を設定する必要がある。ここで目標を分かりやすく設定することが、ハッシュタグチャレンジの成否を決める。
ハッシュタグチャレンジの成功例を挙げよう。歯磨剤(歯磨き粉)をはじめとした日常生活用品を手掛けるColgate-Palmoliveは、母の日に合わせて「#MakeMomSmile」(お母さんに笑顔を)というハッシュタグチャレンジを開始した。同社は参加するエンドユーザーに、機知に富んだキャッチフレーズや詩といった形で、母親を笑顔にする方法を考え出すよう求めた。この設定が奏功し、同社はこのハッシュタグチャレンジで約54億のビュー(視聴数)を獲得した。
TikTokの「おすすめ」というフィード(投稿一覧)は、アルゴリズムによってエンドユーザーの興味を分析し、生成されている。企業はこのアルゴリズムの仕組みを把握すれば、ターゲットとするエンドユーザー向けのショート動画を作成しやすくなる。アルゴリズムには次の要因が影響を与える。
一方で次の要因はアルゴリズムには影響しない。
第4回はTikTokの7つの活用法のうち、6つ目と7つ目を紹介する。
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