テレワーク続きで従業員が孤独を感じていたり、孤立状態に陥っていたりする場合、従業員に寄り添った取り組みを進めることで、状況が改善する可能性がある。何をすればよいのか。
テレワークが続く中で孤独や孤立を感じている従業員は、本来の力を発揮できなくなる恐れがある。人事責任者をはじめとする経営幹部は、従業員の孤独感や孤立状態に対処するために何ができるのか。主要な8つの方法のうち、2つ目と3つ目を紹介する。
経営幹部は、本題とは関係のない話を従業員とのミーティングに挟みこむよう、各部門のマネジャーに促す必要がある。打ち解けた雑談には、「自分はチームの一員だ」とテレワーク中の従業員に実感させる力がある。
マネジャーが会議を始める際に、アイスブレーク(軽い雑談)から始めるのは一つの方法だ。会議の開始時に「休憩時間には何をするのが好き?」「どのスポーツチームを応援している?」などと従業員に尋ねる。
従業員にとって、同僚と直接会うことがストレス軽減につながるのならば、そのための場所代を企業が負担するのもよい。米国精神医学会財団(APA Foundation)のワークプレース・メンタルヘルス・センターでディレクターを務めるダーシー・グラッタダロ氏によると、従業員の共有ワークスペース利用費を負担している企業がある。同じ地域に住むテレワーカーが地元のカフェに集まれるように、コーヒーチケットを配る企業もあるという。
素晴らしい仕事を一つ一つ取り上げ、その功績に皆で目を向ける――。テレワークでは、こうした取り組みがいっそう重要になっている。
「チームのプロジェクトにおける小さな達成といった“ささやかな成果”まで称賛するよう、経営幹部はマネジャーに促すべきだ」とグラッタダロ氏は推奨する。皆の前で褒めることで、従業員の一人一人が企業の一員であることを再確認できるようになる。「認められている、評価されていると感じられるようになれば、従業員の心理的な溝は埋まり、孤独や孤立の解消につながる」(同氏)
第4回は、従業員の孤独感や孤立状態を解消する8つの対処法のうち、4つ目を紹介する。
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