いまさら聞けない「Web」の歴史 Web 1.0からWeb3までWebのこれまでとこれから【前編】

「World Wide Web」(Web)は現代になくてはならない技術だ。Webが誕生した当時から「Web3」までの間に、Webの主流技術はどう変化してきたのか。

2022年11月09日 08時15分 公開
[Kaitlin HerbertTechTarget]

関連キーワード

Web2.0 | Webアプリケーション


 新しい技術の仕組みや起源を理解することは重要だ。本連載は、なくてはならない存在となった「Web」に関連する技術の歴史を振り返る。

Webの歴史――技術はこう変化した

 Webつまり「World Wide Web」は、インターネット内にある複数のコンテンツを相互に結び付けたハイパーテキストシステムだ。1989年にコンピュータ科学者のティム・バーナーズ・リー氏がWebを考案して以来、Webは変遷を遂げてきた。

 1990年代から2000年代に普及した初期のWebである「Web 1.0」は、コンテンツ同士を結び付けるハイパーリンクといった基本的な要素に重点を置いていた。双方向のコミュニケーションをする場というよりも、情報ポータルとしての役割を担うものだった。

 2000年代半ばに広まった「Web 2.0」で、Webは双方向のコミュニケーションを実現した。ブログやソーシャルメディアなど、送り手と受け手の両方が情報を発信する場が生まれた。Web 2.0を象徴する「Ajax」は、Webページのカスタマイズ性を高め、複雑なものにした。Ajaxは、スクリプト(簡易プログラミング)言語「JavaScript」で非同期通信を実装するプログラミング手法だ。

 2020年代に動きが活発化したWeb3(「Web 3.0」とも)は、分散型の次世代Webだ。複数のコンピュータで正しい情報を共有する「ブロックチェーン」やAI(人工知能)技術などの新たな技術を取り入れている。


 中編は、これまでのWebとWeb3の違いを整理する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...