今後、企業はバックアップをどのストレージにどのように保存することになるのか。ベンダーの予測を紹介する。
企業がバックアップを保存する場合、ストレージにHDDを使うのが一般的だ。テープを使う場合もある。だがストレージ市場の変化に合わせて、バックアップの常識は変わる。今後注目しておいた方がよい点を幾つか紹介する。
ストレージベンダーPure StorageでフィールドCTO(最高技術責任者)を務めるパトリック・スミス氏は、SSDの容量や容量単価がHDDのそれに近づくことが、バックアップ市場の状況に影響する可能性があるとみる。「必要とする設置スペースや冷却設備、電力コストの削減といったメリットが大きくなれば、企業はSSDをより導入しやすくなる」とスミス氏は話す。
バックアップツールベンダーが期待する動きの一つは、各種のストレージを一元的に管理し、データの特性に応じてデータの保存先を変える「ストレージ階層化」をより容易にできるようになることだ。ストレージ階層化によってデータの運用管理が効率化する可能性がある。
バックアップツールベンダーNAKIVOで製品管理バイスプレジデントを務めるセルゲイ・セルデュク氏は、バックアップ用のアプライアンスやハイブリッドクラウドの設計に、最新のハードウェアやソフトウェアの利点を取り入れていく必要があると指摘する。そのためには、ストレージに関わるさまざまなベンダーが緊密に連携する必要がある。
一方、ストレージベンダーScalityでCMO(最高マーケティング責任者)を務めるポール・スペチアーレ氏は次のように語る。「エンドユーザーがストレージ階層を意識しなくてもよくなれば、短期的に保存するデータと長期的に保存するデータをより管理しやすくなる」
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