新進気鋭のAIチャットbotとして勢いづく「ChatGPT」。その技術を検索エンジン「Bing」に取り込んで、王者Googleの牙城を崩そうとしているのが、ITの巨人Microsoftだ。
Googleへの対抗手段として、Microsoftは検索エンジン「Bing」に、人工知能(AI)ベンダーOpenAIの技術を取り込もうとしている。OpenAIは、AI技術を活用したチャットbot(以下、AIチャットbot)である「ChatGPT」の開発元だ。
ChatGPTは登場以来、エンドユーザーからの関心を急速に集めている。ChatGPTの爆発的な普及と、2022年にOpenAIが提供を始めた「DALL・E 2」の影響により、MicrosoftはOpenAIへの投資をようやく回収できる見込みだ。2019年以来、MicrosoftはOpenAIへの投資を継続している。
膨大な量のデータに基づいて受け答えする、使いやすいAIチャットbotとして、ChatGPTは世界中でセンセーションを巻き起こしている。AI技術を使った画像ジェネレーターであるDALL・E 2を使えば、エンドユーザーはテキストを入力するだけで、複雑な画像を簡単に作成できる。
Microsoftは2023年2月、ChatGPTをはじめとするOpenAIの技術を基にした「ChatGPTよりも強力な、検索用に特化した言語モデル」をBingに組み込むことを明らかにした。今後もMicrosoftは、OpenAIへの投資を継続するとみられる。
次回は、OpenAIの技術を取り入れたMicrosoftが、検索エンジン市場でGoogleに対抗する上での課題を整理する。
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