AppleはHMD「Apple Vision Pro」に、3499ドルという“強気”の価格を設定した。「この価格でも買ってもらえる」と同社が見込むターゲットとは。
Appleは2023年6月に開催した同社の開発者向け年次イベント「World Wide Developers Conference」(WWDC)で、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の「Apple Vision Pro」(写真)を発表した。発表イベントに立ち会った同社の幹部は「スマートウォッチの『Apple Watch』を発表した2014年以来、最も重要な発表だ」と述べた。
ビジネス向けクライアントデバイス市場において、Apple Vision Proが食い込む余地は十分にあるとAppleはみる。同社は自社で提供するビジネスアプリケーションを、Apple Vision Proで利用可能にする意向だ。
「Apple Vision Proはコンピューティングの新時代を象徴する」と、AppleのCEOであるティム・クック氏は主張。クライアントデバイス「Mac」がパーソナルコンピューティングを実現したのと同様に「Apple Vision Proは“空間コンピューティング”を実現すると確信している」と説明する。
Apple Vision Proの一般発売は2024年上半期以降で、価格は3499ドル(約49万6000円)だ。比較的高額であることから、ニッチなビジネスアプリケーションを活用するユーザー企業や、限られた富裕層のマニアにしか受け入れられない可能性がある。
Meta PlatformsのHMD「Meta Quest 3」は、Apple Vision Proと競合する可能性がある。Quest 3は没入型のVR(仮想現実)体験を提供し、価格は499ドルからだ。2023年秋の発売を見込む。
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