「サステナビリティー」の確保にWeb会議ツールを生かすことには、具体的にどのようなメリットがあるのか。活用の際に注意すべきこととは何なのか。専門家の見解を基に整理しよう。
環境保護や社会貢献といった取り組みと経済成長を両立させる「サステナビリティー」(持続可能性)の観点で、Web会議ツールには幾つかのメリットがある。一方でWeb会議ツールをサステナビリティー確保に生かす上では、無視できない注意点があることも事実だ。それぞれを整理しよう。
「Web会議ツールは、長期的視点でサステナビリティー確保に寄与する」。調査会社Gartnerでシニアプリンシパルアナリストを務めるクリス・トゥルーマン氏は、こう指摘する。調査会社Informaの技術調査部門Omdiaでプリンシパルアナリストを務めるプラチ・ネマ氏によれば、サステナビリティー確保の手段としてWeb会議ツールを利用するメリットは以下の通りだ。
従業員が働く場所を問わず、他の従業員と一緒に働けるようにする手段として、Web会議ツールは「有効だ」とトゥルーマン氏は述べる。「Web会議ツールを利用すれば、さまざまな従業員が自由に発言し、意思決定に携わりやすくなる」(同氏)
サステナビリティー確保の手段としてWeb会議ツールを生かす際には、幾つかの注意点があるとトゥルーマン氏は指摘する。「Web会議ツールを利用する従業員を限定したり、一部の従業員のニーズだけに基づいて使い方を決めたりすると、全社としてメリットを享受しにくい」(同氏)。その他、ネマ氏はWeb会議ツールを活用する際に、以下を確認すべきだとアドバイスする。
第3回は、Web会議ツールのサステナビリティー効果を測定する方法を考える。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
社会人Z世代の休日の過ごし方 関東と関西の違いは?
大広若者研究所「D'Z lab.」は、37人へのインタビューと1000人へのアンケートを基に、社...
製造業の8割が既存顧客深耕に注力 最もリソースを割いている施策は?
ラクスは、製造業の営業・マーケティング担当者500人を対象に、新規開拓や既存深耕におけ...
「生成AIで作った広告」が物議 そのとき、コカ・コーラはどう動いた?
生成AIを広告制作に活用し、議論を呼んだCoca-Cola。この経験から何を学んだのか。