仮想マシン(VM)とコンテナは、システムの構築と運用に広く用いられている。VMの長所と短所を解説しながら、それぞれの得意な分野、不得意な分野を明らかにする。
「仮想マシン」(VM)と「コンテナ」は、どちらも仮想化技術だ。企業が以前から広く採用してきた仮想化技術はVMであるため、「新たに台頭してきたコンテナの方が優れている」と判断する人がいるが、その考えは正しくない。本稿は、VMの長所と短所を明らかにするとともに、VMとコンテナが適している利用例を取り上げる。
1台のコンピュータで複数のOSを実行する場合、VMが活躍する。例えば「macOS」が稼働しているコンピュータで「Windows」専用のプログラムを実行したいとき、VMを使えば新しいOSをインストールする必要はない。VMの中で仮想化されたWindowsを実行し、プログラムを実行できる。この仕組みを使って、Amazon Web Services(AWS)などのクラウドベンダーは、クラウドサービスで複数のOSを利用できるようにしている。
VMは以下の点において、コンテナに対する優位性を持つ。
後編は、VMの短所を軸にしながらVMとコンテナの違いを明らかにする。
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